アイルランドの天才トレーナー、エイダン・オブライエン調教師（52）が28日、自厩舎（クールモアグループの私設調教場＝バリードイル）の調教を地元メディアに公開した。

　「レーシングポスト」電子版はすでに2歳戦で実績を残し、クラシック初戦の英2000ギニー有力候補を特集した記事とは別の記事で、未出走馬を含めた英ダービー候補を紹介している。18年の愛オークス、ヨークシャーオークスを制し、凱旋門賞で2着に入ったシーオブクラスの半弟ウォータービル（牡3、父キャメロット）など4頭の未出走馬の名前が挙げられており、その中には、昨年の英オークスで歴史的な圧勝劇を演じたディープインパクト産駒スノーフォールの全弟、ニューファンドランド（牡3、父ディープインパクト）が含まれている。オブライエン師は「スノーフォールの弟のニューファンドランドもいい未出走（未勝利）馬です。とてもスマートな馬たちです」とコメントしている。

　また、「アットザレーシズ」電子版の厩舎紹介記事でも、オブライエン師はニューファンドランドに対し「昨年はとてもいい調教ができていて、10月にダンドーク競馬場のレースに登録したのですが、回避することにしました。とてもいい動きをするし、彼がデビューするのを楽しみにしています」と期待を寄せている。

　エイダン・オブライエン厩舎はこれまでに英ダービーを史上最多の8勝、愛ダービーを14勝している。13年の英ダービー馬ルーラーオブザワールドは同年の4月7日にデビュー（1着）し、6月1日の英ダービーを3戦無敗で制しており、年明けデビュー馬で英ダービー制覇の実績がある。

出典：日刊スポーツ