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ネイティヴトレイルが愛2000ギニーを完勝、アップルビー師は史上初の快挙

2022年05月22日 10:56

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 愛2000ギニー(3歳牡・牝馬、芝8ハロン)が現地21日にカラ競馬場で9頭により争われ、先頭から3馬身ほどの4、5番手で中間点を通過した1番人気のネイティヴトレイルが残り1ハロンで先頭に立つと、最後方から襲い掛かるニューエナジー(6番人気タイ)を突き放して完勝した(1馬身3/4差)。

 さらに3/4馬身差の3着にインペリアルファイター(5番人気)が後方2番手から追い込み、2番人気のバッカルーはネイティヴトレイルの斜め後ろを追走するも8馬身余り離されて6着に完敗した。

 ネイティヴトレイルはヴィンセントオブライエンナショナルステークス、デューハーストステークスに続く3度目のG1制覇。前走の英2000ギニー(2着)で初黒星を喫したが、見事に巻き返して2歳王者の面目躍如となった。

 C.アップルビー調教師は英2000ギニーをコロエバス、仏2000ギニーをモダンゲームズで制しており、2002年のA.オブライエン調教師以来となる3か国の2000ギニーを同一年制覇。ただし、オブライエン師はロックオブジブラルタルとランドシーアの2頭だったのに対し、アップルビー師は3レースを異なる馬で勝つ史上初の快挙を成し遂げた。

 アップルビー師は「我々が成し遂げようとしていることはわかっていたし、この日に臨むに当たり冷静に努めてきた。第一にはギニーに勝たんとすることだが、あえて言うなら、歴史を作らんとね。この馬がチームのためにやってくれたんだ」「今までプレッシャーを感じることも時にはあったが、それ以上だった」と偉業を意識せずにいられなかった心情を吐露している。

 なお、大手ブックメーカーの『ベットフェア』はセントジェームズパレスステークスにおけるネイティヴトレイルの前売りオッズを6倍台から6倍にややカット。アップルビー師は出否の判断には数週を要すとコメントしている。