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怪物フライトライン、米G1パシフィッククラシックを衝撃の大差勝ち!

2022年09月04日 13:24

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 米ダート路線で無敗の快進撃を続けるフライトラインが現地3日にデルマー競馬場で行われたG1パシフィッククラシック(3歳以上)で初のダート10ハロンに挑戦。2着に19馬身1/4差をつける衝撃的なパフォーマンスで単勝1.30倍の1番人気に応えた。

 序盤は2番手からレースを進めたフライトラインだが、向正面に入るとスピードの違いでハナに立って加速。半マイルを46秒06で通過すると見る見るうちにリードを開きはじめ、第3コーナーの進入で約5馬身あった差を最終コーナーでは10馬身余りに拡大する。そのまま直線に入るやF.プラ騎手が後ろを振り返りながらさらに後続を突き放し、最後の100ヤードは完全に流してゴールした。

 2着には今年のドバイワールドカップ勝ち馬で2番人気のカントリーグラマー、さらに7馬身開いた3着に前哨戦のG2サンディエゴハンデキャップ勝ちから臨んだ3番人気ロイヤルシップが続いている。

 フライトラインは昨年12月のマリブステークス、前走のメトロポリタンハンデキャップに続きG1レース3連勝で3度目の重賞制覇。これで昨年4月のデビューから無傷の5連勝とした。

 大楽勝だったにもかかわらず、フライトラインの走破時計1分59秒28は2003年のパシフィッククラシックでキャンディライドがマークしたトラックレコードに0秒17差と迫る好タイム。19馬身1/4差は2018年のアクセラレイト(12馬身1/2差)を大きく更新するレースレコードとなった。

 同日付けの米競馬メディア『bloodhorse.com』はJ.サドラー調教師の「彼は抜きん出ていて自分自身のカテゴリーがあるから、レース間隔を少々空ける必要がある。私は各レース間でエネルギーを充填させることが最善だと解っている。我々は彼が走るところをもっと見たいが、このように走ればより多く走らせないで済む」というコメントを掲載。今後はブリーダーズカップクラシックへ直行する見通しを伝えている。