NEWS

ニュース

ニュース/コラム

欧州最強ステイヤーのキプリオス、関節炎で英ゴールドCの連覇を断念

2023年03月29日 13:00

  • 友だち追加数

 昨年は英ゴールドカップなどG1レースを4連勝してカルティエ賞最優秀ステイヤーに輝いたA.オブライエン厩舎のキプリオスが、関節の炎症により今季の始動を見通せない状態になっていることが明らかになった。

 現地27日付けの英競馬メディア『racingpost.com』が報じたオブライエン師のコメントによると、キプリオスの感染症はどの部位の関節か定かではないものの、関節内部に及ぶ通常ではあまり見られない症状という。関節に腫れがあったため血液検査を行ったところ高い数値を示し、その状態が今も続いている。

 オブライエン師は「症状は1カ月前に表れ、まだ落ち着いていない。すぐに治まることもあれば、そうではないこともある」と、現状は経過観察するしかない状況にあることを打ち明けている。そのため「キプリオスが英ゴールドCに間に合うとは思わない」と、オブライエン師は連覇を断念する考えに言及した。

 エースの離脱を受けたオブライエン師は、その代役として牝馬のエミリーディッキンソンとブルームを指名。ブルームについては「距離延長させるか決めかねてはいるが、グッドウッド(カップ)や愛セントレジャー、メルボルンカップを意識している」と、有力な選択肢として検討していることを認めている。