サトノアラジン産駒ペニーウェカ、NZオークスに続き豪オークスも制す
2023年04月09日 06:30
現地8日、G1オーストラリアンオークス(3歳牝馬、芝2400m)がランドウィック競馬場で15頭により争われ、3頭で1番人気を分け合う形となったD.レーン騎乗のペニーウェカが中団馬群の外から3番手に進出して直線に入ると、後方の内ラチ沿いから背後に持ち出されて食い下がる9番人気ソーダズリングを1.7馬身差と寄せつけずに完勝した。
序盤は中団の後ろ寄りに位置していたペニーウェカは、残り600m付近から抜群のスピード感で進出。直線で抜け出しを図った所にソーダズリングが急接近するとレーン騎手に気合いをつけられて突き放し、そのまま付け入る隙を与えずに押し切った。
直線入口でソーダズリングとともにペニーウェカに迫った7番人気プレミスが失速してさらに3.06馬身差の3着。1番人気を分け合ったアーツはペニーウェカの内でラチ沿いを立ち回り5着、同じくパヴィトラは逃げるも7着に敗れている。
サトノアラジン産駒のペニーウェカは前走のニュージーランドオークスから連勝で2度目のG1制覇(重賞も2勝目)。種牡馬サトノアラジンにとっては豪州における産駒のG1初勝利となった。また、レーン騎手は昨年のエルパトロネスに続き豪オークス連覇としている。
NZ競馬公式サイトの『loveracing.nz』によると、ペニーウェカのJ.ウォレス調教師は前走後に休養を与えるつもりだったが、好状態を保っていたため豪オークスにもレイトエントリー。その判断が功を奏した。今後については6週間ほど休養を与えて、それから来春の計画を立てるとコメントしている。