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英ダービーも余裕の勝利? ムーア騎手は道中でオーギュストロダンの勝利を予感

2023年06月04日 10:45

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 英2000ギニーでの大敗から見事に巻き返し、英ダービー制覇を成し遂げたディープインパクト産駒のオーギュストロダン。同馬を管理するA.オブライエン調教師や勝利に導いたR.ムーア騎手の声を『racingpost.com』や『racingtv.com』などのメディアが報じている。

 今年のダービーは1番人気のアレストが5倍、2番人気に5.5倍でオーギュストロダンとミリタリーオーダーが並んだが、1番人気が5倍以上をつけるダービーは1999年以来の混戦を示していた。

 その混戦を制したのはオーギュストロダンであり、これがラストクロップのディープインパクト産駒が英ダービーを勝つ姿を見ることも2度とない。今後については協議を要するところだが、通常であれば愛ダービーやキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスが候補に挙がる。

 オブライエン師も馬の状態が良ければ愛ダービーを視野に入れることに異論はないものの、決めるのはオーナーたちであると明言を避けた。その一方で「序盤に速いペースではなかったから、彼がレースで負担を強いられたとも思わない。あらゆる選択肢があるよ」と、他にも道があることを示唆している。

 今回の勝利に関して「クールモアの全員で起こしたことさ。(オーギュストロダンは)完全なる自家生産だからね。彼らによる日々の積み重ねのおかげだよ。彼は見映えがして前評判も桁違いだった。だけど、全ての通過点でステップアップし続けた。なかなかないことさ」とチーム一丸の勝利を強調。

 そして「彼は唯一無二だからね。最も成功したガリレオの牝馬(ロードデンドロン)の1頭と、日本で史上最高の種牡馬から生まれた」「ライアン(ムーア騎手)は、彼にはもっと速いペースが向くだろうけど、2度加速したと言っていた。我々にはとてもエキサイティングなことさ」と、興奮を隠せない様子でオーギュストロダンの能力を評した。

 また、ムーア騎手はレースを振り返り「少しダッシュを要したけど、道中はスムーズに運べた。レースには勝てるだろうと思っていたけど、彼にはまだ幼さがあって、最後の1ハロンは気合いを入れる必要があった。彼の反応はすごく力強かったよ。楽しんでいたのではないかな」と、オーギュストロダンにまだ余裕があったことをうかがわせている。