去就が二転三転のKYダービー馬リッチストライク、現役続行を目指す意向
2023年12月01日 13:10
11月に現役引退の発表後、予定していたセール参加を取りやめるなど去就が不透明になっていた2022年のケンタッキーダービー馬リッチストライクが、来年の現役続行を目指す意向であることが分かった。競馬メディア『Thoroughbred Daily News』が報じている。
リッチストライクは補欠からの繰り上がりで出走した22年のKYダービーで19番人気ながら劇的勝利。しかし同年11月のG1クラークステークス6着、休み明けだった今年5月のG2アリシーバステークス5着と凡走が続くと、故障や調教師とオーナーの仲違いもあって長期休養を余儀なくされた。
オーナーのR.ドーソン氏は「現時点では種牡馬として期待していた環境は得られないだろうと感じた」とセール参加を取りやめた理由を説明。「故障さえ治れば再び高いレベルのレースを勝つことができると考えた。そうすれば彼の種牡馬としての価値はさらに高まるだろう」と語り、金銭的な問題ではなく良質な繁殖牝馬を集めて種牡馬としての成功確率を高めるのが狙いだと明かした。
今後はマルゴーファームに滞在して治療を続け、来年4月にはW.モット厩舎で調教を再開することを目指すという。