C.スミヨン 騎手（キセキ）

「とても重い馬場だったので、スピードを出すのに時間が掛かってしまいました。今日の馬場はキセキにとって良い馬場ではなかったかもしれません」

角居勝彦 調教師（キセキ）

「残念です。スミヨン騎手とは前目にポジションを取るという話をしていましたが、思っていた競馬ではなかったですね。それほどかかっている感じではなかったのですが、馬混みの中に入ってしまい、スミヨン騎手も少し影響したとは言っていました。馬場自体は苦手ではないと言っていましたが、ちょっと重かったですね。ヴィクトワールピサ以来でしたが、凱旋門賞は世界の名馬、名調教師が集うレースで、この挑戦は楽しかったです。今回は良い結果ではなかったですが、いつか皆さんに喜んでいただけるチャレンジができるように頑張ります」

川田将雅 騎手（ブラストワンピース）

「難しい、厳しい戦いでした。馬の状態はとてもいい状態でした。ニューマーケットで調教を重ねてきましたが、こちらに来てもすごく良い雰囲気で、レースを迎えられたと思います。いい枠に当たりましたし、流れに乗りながら、内で足をためることができればというイメージでしたが、あまりにも見た目以上に馬場が緩く、日本との馬場の違いが非常に馬を苦しめた印象でした。ゲートを出てから前半ポジションを取るところまではスムーズに走れていましたが、向こう正面中間ぐらいからなかなか進んでいくことが難しくなりました。日本馬3頭とも結果が出せず残念でしたが、この経験を活かしたいし、また挑戦したいです。日本に帰ってもみんな頑張ってくれると思いますので、応援よろしくお願いします」

大竹正博 調教師（ブラストワンピース）

「（レース前の）周回がいつもと同じようなテンションでできていましたし、普段よりも良い印象でした。馬場はどの馬も同じ条件で走らなければいけないし、馬場の適正もありますが、それは言い訳にはしたくないですね。川田騎手とはある程度の位置を主張すべきじゃないかと話していて、そのとおりの位置取りにはなりました。ただ、正攻法の競馬ということで足が早くになくなってしまい、こういう結果になったと思います。序盤はもしかしたらと期待していましたが、フォルスストレートで騎手の手が動いていたので、その時点で厳しいかなと思いました。私にとっての初海外挑戦がこの凱旋門賞。自分のキャリアの浅さが足を引っ張ってしまいました。しかし、このデータをこれからどんどん蓄積していけば、いつか良い結果が出ると思います。またチャンスがあればこの舞台で走りたいです」

C.ルメール 騎手（フィエールマン）

「馬場がすごく重くて、フィエールマンにとっては走るのに厳しい状態でした。すごく良いスタートを切れて、2番手の良いポジションを取れましたが、レースに動きが出てからは追い上げが厳しくなってしまいました。凱旋門賞を見てくれてありがとう。また来年以降も頑張りましょう」

手塚貴久 調教師（フィエールマン）

「正攻法で勝ちにいって打ちのめされましたね。結果は残念ですが、いい経験になりました。ルメール騎手とは馬場を歩きながら話していましたが、思った以上にスタートが良くて、少し面食らった部分もありましたが、この環境で我慢できるだけの力がまだありませんでした。輸送も順調で、今日のパドックでも返し馬も日本での時と比べても良いぐらいでした。馬場が悪くなることは分かっていたので、敗因にはできません。初めて世界最高峰のレースに参加して、結果はともかく、調教もうまく進められてレースに臨めたのは厩舎スタッフにとってもいい経験になりました。この舞台だけに限らず、この経験を生かしていきたいです。フィエールマンは頑張ってくれました。これをどこかで活かしたいし、またリベンジしたいと思います。夜遅くまで応援していただき皆さんありがとうございました」

武豊 騎手（ソフトライト）

「前半は全然ついていけなくて厳しいレースでしたが、最後はよく挽回してくれての6着ですから、よく頑張ってくれたと思います。今日の芝はかなり重い馬場でしたので、タフな馬以外は厳しかったと思います」