ブラストワンピース
性齢 | 牡4 |
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父 | ハービンジャー |
母 | ツルマルワンピース |
母の父 | キングカメハメハ |
調教師 | 大竹正博 |
充実期を迎えた大器が世界最高峰の舞台で快挙を狙う。3歳の昨年は早くから世代ナンバーワンの評価もあったブラストワンピースだが、2番人気の日本ダービーで5着、1番人気の菊花賞でも4着に終わり、期待に応えられないままクラシックは無冠に終わってしまった。500kgを優に超える馬格に恵まれる一方、道中の不利や捌きで後れを取るなど、立ち回りの差で取りこぼす姿が目立っていたが、1年の総決算、有馬記念でついに実力を発揮。古馬一線級との初対戦や小回りの中山競馬場も問題にせず、天皇賞(秋)完勝のレイデオロを振り切って大輪の花を咲かせた。
4歳を迎えた今年は初戦の大阪杯で1番人気に推されるも、序盤から流れにのれないまま6着に完敗。続く目黒記念も59kgのトップハンデに高速馬場もかみ合わず8着と、経験のない着順が続いた。しかし、前走の札幌記念で仕切り直すと初コンビの川田騎手とも息が合い、最内枠から馬群を捌いて快勝。3歳時のレースぶりから進化を見せ、馬群がタイトな欧州での実戦に向けて大きな収穫を得た。今回は初の海外遠征で未知の面も少なくないが、同じハービンジャー産駒のディアドラがひと足早く欧州で成功を収めているのは心強い。大一番で世界を唸らせる走りに期待も高まる。