ソットサス
性齢 | 牡3 |
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父 | Siyouni |
母 | Starlet's Sister |
母の父 | Galileo |
調教師 | JC.ルジェ |
日本調教馬の凱旋門賞挑戦が活発になりはじめた2000年前後までは、地元フランスの3歳牡馬が圧倒的優位を築いていた。しかし、ディープインパクトが参戦した2006年を最後に10年以上も勝利から遠ざかり、今やすっかり存在感を失っている。そんな開催国に現れた期待の星がソットサスだ。
そのベールを脱いだのは仏ダービーだった。仏2000ギニー馬ペルシアンキングが圧倒的な人気を集め、二冠ムードが充満していた大一番で中団追走の本命馬を背後からマーク。同馬が満を持して抜け出した所に襲い掛かり、ほとんど並ぶ間もなく差し切った。最後の100mほどで2馬身差をつけた瞬発力は鮮やかな物だったが、2分02秒90の走破時計は2005年に仏ダービーが2100mに短縮されてからの記録を2秒68も更新しただけでなく、シャンティイ競馬場のコースレコードとなった。
ダービー完勝から1か月と置かず、JC.ルジェ調教師は秋の目標を凱旋門賞と明言。予定通りに前哨戦のニエル賞で復帰を果たした。その一戦では直線の残り200mを切っても内に閉じ込められたままの苦しい形になったが、ようやく進路が開いた最後の100mだけで1馬身余り抜け出した。ペースが遅かったため、ルジェ師が挙げていたスタミナ面の課題を払しょくするには至っていないものの、デビューから距離を伸ばしつつパフォーマンスを向上させ続けている。瞬発力を生かせる展開になれば、勝利をさらう可能性も十分にありそうだ。