ガイヤース
性齢 | 牡4 |
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父 | Dubawi |
母 | Nightime |
母の父 | Galileo |
調教師 | C.アップルビー |
果たしてレーティング126の高評価は本物か? 最新の世界ランキングで首位のエネイブルから2ポンド差の3位、クリスタルオーシャンの引退を受けて現役では世界2位に急浮上してきたガイヤースの存在が議論を呼んでいる。
高評価の源泉となった前走のバーデン大賞は、スピードの違いでハナを切ると直線独走。14馬身もの大差を開けて圧勝した。背後でマークしていた独ダービー馬ラッカリオをさらに4馬身余り後方の3着に突き放し、走破タイムは最近10年で最速という内容も数字も伴う価値ある勝利。C.アップルビー調教師がかねてから言葉にしていた2400mの適性を、初挑戦で物の見事に証明する形となった。
ただ、その前にはガネー賞でG1に初挑戦し、ヴァルトガイストに並ぶ間もなくかわされて4馬身半差の完敗を喫している。この2年間でわずか7戦という体質の弱さがあり、主戦のW.ビュイック騎手は中2週のレース間隔を敗因に挙げる一方、2歳時を除けば今回の中4週はそれに次ぐ短さとなる。ガネー賞からバーデン大賞まで間隔が開いたのは、予定していたロイヤルアスコット開催のハードウィックステークス(6月22日)を、同厩マサーとの関係で直前に回避したもの。体調に問題があった訳ではないが、ガネー賞から中7週を空けていた。真の一線級と初顔合わせにもなる凱旋門賞は真価を問われる場だ。