凱旋門賞
2022/10/2(日) 23:05発走 パリロンシャン競馬場
性齢 | 牡4 |
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父 | ドゥラメンテ |
母 | メーヴェ |
母の父 | Motivator |
調教師 | 栗田徹 |
姉のメロディーレーンはJRA最少体重優勝での勝利記録を持つが、弟のタイトルホルダーが日本競馬の歴史に刻むべく狙うのは「さいしょう」ではなく「さいしょ」の方。初の凱旋門賞優勝馬という唯一無二の称号だ。
ここまでは昨年の菊花賞、今春の天皇賞、そして宝塚記念とG1レース3勝で実績十分。G1初制覇の菊花賞は5馬身差、天皇賞では今回も対戦するディープボンドを7馬身差と寄せつけず、3000m級の両G1から一気に距離短縮の宝塚記念でもレコード勝ちと、現役最強の地位を確たるものとしている。スピードとスタミナの両面を高い次元で発揮しており、タフなパリロンシャン競馬場の2400mも克服可能な能力がありそうだ。
とりわけスタミナには血統的な裏づけを感じさせ、姉のメロディーレーンは小さな体で長距離を主戦場としているが、父がサンデーサイレンス系のオルフェーヴルからミスタープロスペクター系のドゥラメンテに変わったタイトルホルダーも同じように長距離で活躍しているのは、母系の影響を色濃く受け継いでいるからだろう。母の父モティヴェーターは英ダービー馬で、種牡馬として凱旋門賞連覇のトレヴを輩出。その父モンジューは愛・仏ダービー馬で、1999年の凱旋門賞ではエルコンドルパサーを破って優勝している。
影響力のある母系から凱旋門賞に縁の血を引くタイトルホルダーが、重賞3連勝から充実の4歳秋に迎える桧舞台。期待は高まるばかりだ。