ブリーダーズカップターフ(G1)
2023年11月5日 (日) 06:50[現地時間 2023年11月4日 (土) 14:50]
アメリカ サンタアニタパーク競馬場
芝左2400m
負担重量:4歳以上=57kg 北半球産3歳=牡・セン馬55.5kg、牝馬54kg 南半球産3歳=牡・セン馬53.5kg、牝馬52kg
賞金総額:400万米ドル(約6億円)
1着賞金:208万米ドル(約3億1200万円)
※1米ドル=150円で換算
1984年のブリーダーズカップ(BC)創設時に施行された7レースのうちの1つで、芝のレースで第1回から施行されているのはターフとマイルのみ。BCの歴史において芝の核を担うレースと評すことができる。
第1回はフランスのラシュカリが制し、単勝54.40倍は今日までの配当記録。1998年(第15回)まではカナダを含む北米勢が9勝と優位に立っていたが、1999年以降は欧州勢が圧倒するようになり、2008年から2022年までの15回では欧州勢が計12勝を挙げている。レースは歴史的に欧米対決の構図となっており、芝の中・長距離戦らしく欧州調教馬が支配的な地位を築いてきた。
第3回(1986年)には凱旋門賞を圧勝したダンシングブレーヴが参戦して単勝1.50倍の人気を集めたが、リファール産駒のマニラがシアトリカルをクビ差抑え、ワンツーフィニッシュによってアメリカに初優勝がもたらされた。2003年にはアイルランドのハイチャパラルとアメリカのジョハーがBC史上初となる同着優勝を飾り、2008年と2009年には英国のコンデュイットが唯一の連覇を達成。2018年のエネイブルは史上初の凱旋門賞とBCターフの同一年制覇を成し遂げた。
最速の勝ち時計は2012年のリトルマイクによる2分22秒83(サンタアニタパーク競馬場)で、最大着差は2007年のイングリッシュチャンネルによる7馬身差となっている。騎手の最多勝利はL.デットーリの5勝、調教師はA.オブライエンの6勝。2011年にセントニコラスアビーで制したJ.オブライエン(18歳5か月)は、騎手によるBCの最年少勝利を記録した。
日本調教馬の遠征は2012年のトレイルブレイザーによる1回のみ。この2023年と同じサンタアニタパーク競馬場が舞台で、遠征時点でG2を2勝という実績だったが、G2アロヨセコマイル(2着)から本番に駒を進めてリトルマイクから約2馬身半差の4着に善戦した。