性齢 | 牡3 |
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父 | Deep Impact |
母 | Rhododendron |
母の父 | Galileo |
調教師 | A.オブライエン |
パンサラッサのサウジCやウシュバテソーロのドバイWC、イクイノックスのドバイシーマクラシック圧勝など、海外で日本調教馬の活躍が相次いだ上半期にあって、アイルランド調教馬ではあるものの、オーギュストロダンによる英ダービー制覇も特大級のニュースだった。ディープインパクト産駒が競馬の母国で最高峰のレースを制した事実は、日本の競馬史において一つの到達点。新たな時代の幕開けを告げる値千金の勝利となった。
その後は愛ダービー、アイリッシュチャンピオンSと地元の最高峰も攻略し、BCターフではシャフリヤールとのディープインパクト産駒対決にも注目が集まるオーギュストロダンだが、一方では未解明の不安要素を抱えている。英2000ギニーとキングジョージ6世&クイーンエリザベスSでは見せ場の一つもなく大敗。その敗因が判然としない。
A.オブライエン調教師はオーギュストロダンを風変りで繊細と評し、英2000ギニーとキングジョージの凡走について空輸(英ダービーはフェリーで渡航)した影響を可能性の一つに挙げている。ただ、早々に手応えを失ったキングジョージは発表以上に重くなった馬場状態や枠順を含め「全てが上手く行かなかったのだと思う」と敗因を量りかねている節も見受けられる。今回はアメリカ西海岸で良馬場を期待できるものの、空輸は避けられず時差も大きい。環境の変化に対応できるかという課題を残している。