ブリーダーズカップターフ 2023/11/5(日) 06:50発走 サンタアニタパーク競馬場

注目馬NOTABLE HORSE

キングオブスティール

Photo by Getty Images
性齢 牡3
Wootton Bassett
Eldacar
母の父 Verglas
調教師 R.ヴェリアン

英ダービー制覇の大金星をゴール目前でオーギュストロダンにさらわれたキングオブスティールにとって、このBCターフは一矢報いる最後のチャンスとなりそう。ライバル陣営は今季限りでの引退を示唆しており、今回をラストランにする可能性が高い。これまで4戦の直接対決で1戦だけ先着しているが、そのキングジョージ6世&クイーンエリザベスSは自身が1着ではなく、一方で残りの3戦は全てオーギュストロダンに勝たれている。内容を伴わせた上での結果が欲しい。

英ダービーでは7か月半ぶりの実戦がハンデになった。いち早く先頭に抜け出したものの、最後の数完歩でオーギュストロダンに差し切られて惜敗。馬体が並んだ際にはひと回り大きく見えるほどの巨漢だけに、事前に1戦でもしていれば粘り切れたかもしれない。次戦ではキングエドワード7世Sを圧勝。能力を裏づけて挑んだキングジョージでは、早々に脱落するオーギュストロダンを置き去りにして3着に善戦し、両雄の間にいよいよ実力の差はなくなったかに思われた。

しかし、4度目の対戦となったアイリッシュチャンピオンSは消極的なレース運びで後塵を拝す結果に。陣営が主戦の契約解除に踏み切ると、L.デットーリ騎手を迎えた英チャンピオンSではてき面に効果を発揮し、鮮やかな追い込みでG1初制覇を飾った。名手の継続騎乗が決定している今回はひと味違うはずだ。