ブリーダーズカップターフ 2023/11/5(日) 06:50発走 サンタアニタパーク競馬場

注目馬NOTABLE HORSE

アップトゥザマーク

Photo by AP/アフロ
性齢 牡4
Not This Time
Belle's Finale
母の父 Ghostzapper
調教師 T.プレッチャー

ダートから芝への路線転換で飛躍のきっかけをつかんだアップトゥザマークが、2019年のブリックスアンドモルタル以来となる勝利をアメリカにもたらすか──そのデビューは3歳の昨年7月と遅く、サラトガ競馬場のダート6ハロンで2着に4馬身1/4差をつける鮮やかなものだった。

しかし、その後はダートで4戦したものの2勝目を挙げられないまま越年。陣営は明け4歳の今年1月に芝のマイル戦を試すと、後方から4馬身突き抜けて変わり身を見せた。3月の条件戦(芝8.5ハロン)もカナダで芝G2勝ちのある実績馬を下して2連勝。これで進むべき道が定まった。

3戦目はいきなりG1のメーカーズマークマイルSに挑戦し、勝ち馬の巧みなペース配分の前に末脚不発で3着。しかし、前年のBCマイル優勝馬で米エクリプス賞最優秀芝牡馬のモダンゲームズにはクビ差まで迫った。すると、続くターフクラシックSは直線半ばから楽々と4馬身近く抜け出しG1で重賞初制覇。さらに10ハロンに距離を延長したマンハッタンSは好位の一角から横綱相撲、前走のクールモアターフマイルでは後方から馬群を割って際どく差し切りと、G1レース3連勝で米芝王者に匹敵する実力を裏づけた。今回の12ハロンは未経験だが、T.プレッチャー調教師は前走時から選択肢に入れており、マンハッタンSの快勝劇からも問題なくこなしてしまいそうだ。