アメリカ競馬における下半期のハイライト、ブリーダーズカップデー。 内枠から外枠にかけて満遍なく勝利しているが、最も勝利を輩出しているのは9番ゲートの2回。2番ゲート、3番ゲートも連対率と3着内率が高い結果となっている。昨年はオーギュストロダンが4番ゲートから勝利している。
芝2400メートル路線のチャンピオンを決めるのがブリーダーズカップターフで、今年は日本からシャフリヤールとローシャムパークが参戦予定。
過去10年のデータより、ブリーダーズカップターフのゲート番別、年齢別、性別、単勝オッズ別、前走レース別、調教国別のレース傾向を分析する。
表2:ゲート番別成績表
ゲート番
1着
2着
3着
4着
以下勝率
連対率
3着内率
1
1
1
1
7
10%
20%
30%
2
1
1
2
6
10%
20%
40%
3
1
2
1
6
10%
30%
40%
4
1
1
0
8
10%
20%
20%
5
1
1
1
7
10%
20%
30%
6
0
2
0
8
0%
20%
20%
7
0
1
1
8
0%
10%
20%
8
1
0
0
9
10%
10%
10%
9
2
0
1
7
20%
20%
30%
10
0
0
2
8
0%
0%
20%
11
1
1
1
6
11.1%
22.2%
33.3%
12
1
0
0
7
12.5%
12.5%
12.5%
13
0
0
0
4
0%
0%
0%
14
0
0
0
1
0%
0%
0%
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 以下 |
勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
3歳 | 3 | 3 | 2 | 11 | 15.8% | 31.6% | 42.1% |
4歳 | 5 | 4 | 1 | 25 | 14.3% | 25.7% | 28.6% |
5歳 | 2 | 2 | 5 | 30 | 5.1% | 10.3% | 23.1% |
6歳 | 0 | 1 | 1 | 16 | 0% | 5.6% | 11.1% |
7歳以上 | 0 | 0 | 1 | 10 | 0% | 0% | 9.1% |
4歳馬が最も多く勝利しており5回。次いで3歳馬が3勝、5歳馬が2勝となっている。6歳以上の勝利はなく、連対率、3着内率も低い。日本から参戦予定の6歳馬シャフリヤールと5歳馬ローシャムパークは果たしてどうか。
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 以下 |
勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
牡馬・セン馬 | 7 | 8 | 7 | 86 | 6.5% | 13.9% | 20.4% |
牝馬 | 3 | 2 | 3 | 6 | 21.4% | 35.7% | 57.1% |
過去10年では牡馬・セン馬が7勝しているが、勝率・連対率・3着内率牝馬で見ると牝馬の方が好走をしている傾向にある。2020年はアイルランドの牝馬、タルナワが勝利を収めた。
勝率 | 連対率 | 3着内率 | |
---|---|---|---|
10倍未満 | 25.7% | 42.9% | 62.9% |
10倍~29.9倍 | 2.2% | 6.5% | 10.9% |
30~49.9倍 | 0% | 5.6% | 11.1% |
50~99.9倍 | 0% | 6.3% | 6.3% |
100倍以上 | 0% | 0% | 0% |
単勝10倍未満の馬が最も勝率が高く25.7%。連対率・3着内率で見ても好成績を収めている。2018年は1.8という圧倒的1番人気に応え、女傑エネイブルが勝利を収めている。30倍以上は勝利を収めていないが50~99.9倍の馬が馬券圏内に入ることもあり、人気薄の馬も軽視はできない。
※2021年、2022年はJRAオッズ、それ以外は現地オッズ。
ブリーダーズカップターフにおける成績 | |||
---|---|---|---|
前走レース | 1着 | 2着 | 3着 |
凱旋門賞(仏・G1) | 2 | 3 | 0 |
ジョーハーシュターフクラシック(米・G1) | 1 | 2 | 5 |
英チャンピオンステークス(英・G1) | 1 | 2 | 2 |
アイリッシュチャンピオンステークス(愛・G1) | 1 | 0 | 1 |
オペラ賞(仏・G1) | 1 | 0 | 0 |
フォワ賞(仏・G2) | 1 | 0 | 0 |
アーリントンミリオン(米・G1) | 1 | 0 | 0 |
条件戦 | 1 | 0 | 0 |
オイロパ賞(独・G1) | 1 | 0 | 0 |
クールモアターフマイル(米・G1) | 0 | 1 | 0 |
英チャンピオンズフィリーズ&メアズステークス(英・G1) | 0 | 1 | 0 |
ジョンヘンリーターフチャンピオンシップステークス(米・G2) | 0 | 1 | 0 |
ヴェルメイユ賞(仏・G1) | 0 | 0 | 1 |
札幌記念(日・G2) | 0 | 0 | 1 |
凱旋門賞をステップにした馬が2回勝利を挙げ、2着も3回と好成績を収めている。他はジョーハーシュターフクラシックやアーリントンミリオンなど地元アメリカのG1をステップにする馬や、ヨーロッパの主要レースからの参戦が目立っている。
調教国 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着 以下 |
勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
アイルランド | 4 | 4 | 3 | 11 | 18.2% | 36.4% | 50.0% |
イギリス | 3 | 1 | 1 | 12 | 17.6% | 23.5% | 29.4% |
アメリカ | 2 | 4 | 5 | 62 | 2.7% | 8.2% | 15.1% |
フランス | 1 | 1 | 0 | 3 | 20.0% | 40.0% | 40.0% |
日本 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0% | 0% | 100% |
アルゼンチン | 0 | 0 | 0 | 1 | 0% | 0% | 0% |
最も勝利を挙げているのがアイルランドで4勝。次いでイギリスの3勝、アメリカの2勝となっている。日本から参戦予定のシャフリヤールとローシャムパークにはブリーダーズカップターフ初制覇の期待がかかる。
注:本ページの内容は、JRA-VAN Ver. Worldの情報を基に制作されております。