日本馬挑戦の歴史
約3年に1頭が優勝争い、日本馬にとって基軸となるレース
これまでドバイシーマクラシックには延べ20頭の日本調教馬が遠征し、3勝、2着3回、3着2回を記録。初優勝は2001年のステイゴールドで、それは同時に日本調教馬がドバイで挙げた初勝利でもあった。
「名脇役」の評価が定着していたステイゴールドだったが、この一戦では当時の世界王者ファンタスティックライトとの接戦を制し、主役を食ってみせる大熱演。脇役を返上すると、暮れには香港ヴァーズで悲願のG1制覇を成し遂げて大団円を迎えた。
2006年にはステイゴールドから数えて2頭目の参戦となったハーツクライが、逃げ切りで4馬身差の圧勝を飾る。3か月前の有馬記念でディープインパクトを完封し、真価を問われる一戦で世界に実力を証明した。その後も2010年にブエナビスタが規定斤量の超過や再三の不利を克服し、勝ち馬に3/4馬身差と迫って2着。
2013年にはジェンティルドンナがトレイルブレイザーとともに参戦。初の海外遠征の上に休み明けもあり、力みの目立つ走りで2着に敗れたが、雪辱を期して翌2014年にも再挑戦する。ひと叩きして万全の態勢で臨んだジェンティルドンナは、最大のライバルだったシリュスデゼーグルをマークしてスムーズに追走するも、直線ではラチ沿いに閉じ込められて万事休すの場面。しかし、わずかなスペースをこじ開けて末脚を爆発させ、劇的に差し切って前年の借りを返した。
この勝利を最後に日本馬は勝利を挙げられていないが、それでも2015年のワンアンドオンリーが3着、2016年もドゥラメンテ(2着)とラストインパクト(3着)が上位争いを繰り広げ、世界の強豪たちと常に互角の勝負を演じている。
年 | 馬名 | 性齢 | 着順 | 騎手 | 調教師 |
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2018 | レイデオロ | 牡4 | 4 | C.ルメール | 藤沢和雄 |
モズカッチャン | 牝4 | 6 | C.デムーロ | 鮫島一歩 | |
サトノクラウン | 牡6 | 7 | J.モレイラ | 堀宣行 | |
2017 | サウンズオブアース | 牡6 | 6 | C.ルメール | 藤岡健一 |
2016 | ドゥラメンテ | 牡4 | 2 | M.デムーロ | 堀宣行 |
ラストインパクト | 牡6 | 3 | J.モレイラ | 角居勝彦 | |
ワンアンドオンリー | 牡5 | 5 | 武豊 | 橋口慎介 | |
2015 | ワンアンドオンリー | 牡4 | 3 | C.デムーロ | 橋口弘次郎 |
ハープスター | 牝4 | 8 | R.ムーア | 松田博資 | |
2014 | ジェンティルドンナ | 牝5 | 1 | R.ムーア | 石坂正 |
デニムアンドルビー | 牝4 | 10 | 浜中俊 | 角居勝彦 | |
2013 | ジェンティルドンナ | 牝4 | 2 | 岩田康誠 | 石坂正 |
トレイルブレイザー | 牡6 | 11 | 武豊 | 池江泰寿 | |
2011 | ルーラーシップ | 牡4 | 6 | C.スミヨン | 角居勝彦 |
2010 | ブエナビスタ | 牝4 | 2 | O.ペリエ | 松田博資 |
2007 | ポップロック | 牡6 | 6 | O.ペリエ | 角居勝彦 |
2006 | ハーツクライ | 牡5 | 1 | C.ルメール | 橋口弘次郎 |
2002 | ホットシークレット | セ6 | 7 | 柴田善臣 | 後藤由之 |
2001 | ステイゴールド | 牡7 | 1 | 武豊 | 池江泰郎 |
2000 | ゴーイングスズカ | 牡7 | 5 | 芹沢純一 | 橋田満 |