大きな期待を背負って臨んだ昨年は、地元ゴドルフィン勢の徹底マークともいえる周到な戦略に屈し4着に終わったレイデオロ。振り返れば叩き台の京都記念でリズムに乗れないまま3着になるなど昨年の上半期は歯車が今ひとつかみあっていなかったのかもしれない。

帰国後は半年の休養を挟み、復帰戦のオールカマーで同期の皐月賞馬アルアインをねじ伏せて1年ぶりの白星を挙げると、続く天皇賞（秋）では中団追走から抜け出す危なげない内容で2度目のG1制覇。走破タイムも歴代2位の1分56秒8を記録し、ダービー馬の復権をアピールした。続く有馬記念ではブラストワンピースを捕らえ切れなかったものの、当日の雨でゆるくなった芝に脚を取られながらも最後はクビ差まで詰め寄り、底力は十分に示したといえるだろう。

今回は昨年と異なり、前哨戦を挟まずぶっつけ本番の形になるが、2度目の遠征で勝手は知るところ。3歳時の神戸新聞杯や昨秋のオールカマーを快勝したように休み明けでも問題はないだろう。昨年の4着以上はもちろん、雪辱を果たしてくれる可能性も十分にあるはずだ。

レイデオロの競馬データ