6歳の昨年は未勝利に終わったシュヴァルグランだが、相手関係や内容を推し量れば衰えている様子は見られない。大阪杯は13着に大敗したものの、休み明けに加えて距離不足と敗因は明白。叩き2戦目の天皇賞（春）ではきっちり２着に巻き返し、それもわずかクビ差の惜敗だった。その後の京都大賞典4着は、デビュー以来最長となる5か月余りの休養明け。ジャパンCでも4着に敗れて連覇を逃す形になったものの、2400mとしては超高速決着で求められる性能が違っていた。次戦の有馬記念は2年連続の3着と気を吐いている。

ドバイシーマクラシックの左回り2410mは、唯一のG1勝ちを飾ったジャパンC（2017年）と似通った舞台設定。有馬記念に続きコンビが決定したH.ボウマン騎手とも、ジャパンC制覇をはじめ4戦して複勝率100％と相性抜群だ。

父ハーツクライがドバイシーマクラシック、同じ父を持つジャスタウェイはドバイターフ（デューティフリー）で歴史的圧勝、半妹のヴィブロスもドバイターフで2年連続連対中と血統的な裏づけは強力。2度目のG1制覇へ好材料は揃っている。

シュヴァルグランの競馬データ