ドバイターフ2021/3/28(日) 00:30発走 メイダン競馬場
日本調教馬が通算5勝、近年はレースの中心的存在を担う
ドバイワールドカップデーの各レースの中で5勝を挙げ、日本調教馬が最も勝利を挙げているのがドバイターフ。創設当初は日本調教馬の遠征が散発的で、2001年にイーグルカフェが初参戦してから10年間で延べ8頭に留まったが、そうした中でも2007年にアドマイヤムーンが初勝利を挙げる。
前年の2006年にハーツクライがシーマクラシックを圧勝し、日本の一流馬であればドバイの芝レースでも十分に通用することは明らかになっていた。そして2007年のドバイターフには、半年前に天皇賞(秋)とマイルCSを連勝したダイワメジャー、ちょうど1年前のクラシック戦線で中心を担い、常に注目を集めてきたアドマイヤムーンが参戦。アドマイヤムーンが早めのスパートから突き抜けて快勝すると、ダイワメジャーも粘りの走りで3着を確保し、日本調教馬のドバイターフ(当時はドバイデューティーフリー)初制覇が成し遂げられた。
散発的だった日本調教馬の参戦が一変したのは2014年。過去最多の3頭が一挙に遠征すると、ジャスタウェイが記録にも記憶にも残る圧巻の走りで2勝目をもたらす。ともに遠征したトウケイヘイローが作る弛みないペースに乗ったジャスタウェイは、最終コーナーから前方の馬群をひと飲み。直線独走でレース史上最大の6馬身1/4差、従来のレコードを2秒余り短縮して圧勝し、2014年の世界最高の公式レーティング130を得た。
ジャスタウェイの驚異的なパフォーマンスを境に、日本調教馬のドバイターフ参戦頭数と成績が飛躍的に伸張。2016年にリアルスティールが待望のG1初制覇を飾ると、続く2017年はヴィブロスが並み居る牡馬を一蹴し、日本調教馬はジャスタウェイから出走機会3連勝を果たす。また、2018年は勝利こそならなかったものの、ヴィブロスが2着、リアルスティールとディアドラは3着を分け合って存在感を示し、2019年にはアーモンドアイが下馬評通りの快勝劇。今や日本調教馬にとって最も勝算の立つレースとなった。
年 | 馬名 | 性齢 | 着順 | 騎手 | 調教師 |
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2019 | アーモンドアイ | 牝4 | 1 | C.ルメール | 国枝栄 |
ヴィブロス | 牝6 | 2 | M.バルザローナ | 友道康夫 | |
ディアドラ | 牝5 | 4 | J.モレイラ | 橋田満 | |
2018 | ヴィブロス | 牝5 | 2 | C.デムーロ | 友道康夫 |
リアルスティール | 牡6 | 3 | M.バルザローナ | 矢作芳人 | |
ディアドラ | 牝4 | 3 | C.ルメール | 橋田満 | |
クロコスミア | 牝5 | 7 | 岩田康誠 | 西浦勝一 | |
ネオリアリズム | 牡7 | 8 | J.モレイラ | 堀宣行 | |
2017 | ヴィブロス | 牝4 | 1 | J.モレイラ | 友道康夫 |
2016 | リアルスティール | 牡4 | 1 | R.ムーア | 矢作芳人 |
2014 | ジャスタウェイ | 牡5 | 1 | 福永祐一 | 須貝尚介 |
ロゴタイプ | 牡4 | 6 | C.デムーロ | 田中剛 | |
トウケイヘイロー | 牡5 | 7 | 武豊 | 清水久詞 | |
2012 | ダークシャドウ | 牡5 | 9 | 福永祐一 | 堀宣行 |
2009 | ウオッカ | 牝5 | 7 | 武豊 | 角居勝彦 |
2008 | ウオッカ | 牝4 | 4 | 武豊 | 角居勝彦 |
アドマイヤオーラ | 牡4 | 9 | 安藤勝己 | 松田博資 | |
2007 | アドマイヤムーン | 牡4 | 1 | 武豊 | 松田博資 |
ダイワメジャー | 牡6 | 3 | 安藤勝己 | 上原博之 | |
2006 | ハットトリック | 牡5 | 12 | O.ペリエ | 角居勝彦 |
アサクサデンエン | 牡7 | 16 | 武豊 | 河野通文 | |
2001 | イーグルカフェ | 牡4 | 9 | 武豊 | 小島太 |