沿革HISTORY

ドバイワールドカップ(G1)
2021年3月28日 (日) 01:50[現地時間 2021年3月27日 (土) 20:50]
UAE メイダン競馬場
ダート左2000m
負担重量:4歳以上=牡・セン馬 57kg、牝馬 55kg 南半球産3歳=牡・セン馬 54kg、牝馬52kg

賞金総額:1200万米ドル(約12億9600万円)
1着賞金:696万米ドル(約7億5168万円)
※1米ドル=108円で換算



米国のペガサスWCが賞金減額したことにより、2019年は世界最高賞金レースの座に返り咲いたが、2020年になると隣国のサウジアラビアに賞金総額2000万米ドルのサウジCが誕生。総額1200万ドル、1着720万ドルへのドバイWCは再び世界2位に後退した。その2020年は新型コロナウイルスの世界的流行により史上初の開催中止。2021年は賞金総額が維持されたものの、1着賞金は696万米ドルに減額された。ただし、賞金の対象は従来の6着から8着まで拡大され、7着と8着に12万米ドル(約1296万円)が用意されている。

その賞金規模にも表れている通り、UAEにおける競馬の象徴というべきレース。1996年の第1回にはシガー(アメリカ)、ライブリマウント(日本)といった当時の日米ダート最強馬が参戦するなど国際色豊かに行われた。レースは北米で連戦連勝のシガーがソウルオブザマターとの一騎打ちを制して面目躍如。ドバイWCの成功を決定づけた。

第2回は大雨により開催順延のアクシデントに見舞われた。1998年の第3回に国際G1へ昇格。それ以降は2009年の第14回までアメリカ勢が7勝、地元のUAE勢が5勝と支配する関係が続く。しかし、2010年にメイダン競馬場が開場してオールウェザー(AW)2000mに施行条件が変更されると、2013年のアニマルキングダムによる1勝のみと米国調教馬が不振に陥り、2014年のドバイWCではアメリカ勢が不在に。こうした事態を受けて2015年にダート2000mへと施行条件が戻され、再びアメリカ勢とUAE勢の2強時代に回帰している。

日本調教馬はAW施行の2011年にヴィクトワールピサが初制覇し、2着のトランセンドと共にワンツーフィニッシュの快挙を成し遂げた。