性齢 | 牡4 |
---|---|
父 | ラニ |
母 | サリエル |
母の父 | キングカメハメハ |
調教師 | 新谷功一 |
2016年に日本調教馬としてUAEダービー初制覇を果たしたラニの息子が、父と同様にドバイで名を挙げられるか。リメイクは2021年にデビューしたラニの初年度産駒の中でJRA初勝利を飾り、特別戦(昇竜S)、そして重賞(カペラS)と、中央競馬において全ての第一歩を刻んできた孝行息子。長距離で悠然と走っていた父と異なり、息子はスプリント戦の激流を主戦場としているが、後方から追い込むスタイルで飛躍のきっかけをつかんだ近走には血の片鱗も窺える。
2歳10月のデビューから3歳6月のユニコーンSまでの7戦、ダート1400mと1600mしか走っていなかったリメイクは先行から中団でレースをしていた。それに変化が加わったのが前々走のカペラS。初の1200mがJRA重賞となるとさすがに流れが速く、10番手より後ろからの追走となった。それでも、手応え良く向いた直線では大外から目の覚めるような末脚を炸裂。スプリント戦では決定的な4馬身差の圧勝劇を演じた。
その勢いを持って臨んだ前走のリヤドダートスプリントは後方2番手からの追い込みで3着。優勝した米国のエリートパワーは脱帽の強さだったが、4頭が挑んだ日本勢で最先着を果たし、カペラSでの快走がフロックではないことを証明した。引き続き不慣れな海外での転戦となるが、まだ4歳春の伸び盛りでもあり、父が活躍した競馬場でもう一歩の前進も期待できよう。