ロマンチックウォリアー
セ6 18戦13勝[13-3-0-2]
史上初の3連覇へ視界は良好か。このクイーンエリザベス2世Cと香港Cで支配力を高めていた日本調教馬の勢いを止め、地元に威信を取り返した英雄が充実のシーズンを送っている。昨シーズンは取りこぼしもあったものの、今季は初戦から豪州遠征に出て初戦の4着以降はコックスプレート、香港カップ、そして前走の香港ゴールドCとG1レースを3連勝。いずれも半馬身もない接戦だった一方、その分だけ勝負強さを増した印象がある。1馬身圏内まで迫っているヒシイグアスとプログノーシスには、この小さな差が厚い壁となるかもしれない。
ドバイオナー
セ6 21戦7勝[7-4-1-9]
昨年のクイーンエリザベス2世C(QE2C)では3着。ロマンチックウォリアーには完敗だったが、2着のプログノーシスとは半馬身差の接戦を演じている。また、2021年の香港Cでも4着の実績があり、当時は2着のヒシイグアスから約1馬身差と、再び対戦する日本勢とはそん色ない実力を見せてきた。昨年のQE2Cは豪州からの転戦だったうえ、6週で3戦目の強行軍だった一方、今年は1か月前に地元の英国で休養明けをひと叩きという万全の臨戦。道悪には滅法強く、天候次第でさらに勝機が拡大する。
ヒシイグアス
牡8 21戦7勝[7-5-1-8]
昨年12月の香港Cは実に惜しい一戦だった。成績が下降線をたどり、年齢による衰えも現実的な課題となる中でのレースだったが、ロマンチックウォリアーにクビ差と迫る3着。最終コーナーからストレートアロン(4着)と再三にわたって馬体を接触させるなどスムーズさを欠きながら、闘志あふれる走りで限界説を杞憂に終わらせた。前走の中山記念は馬場が合わず崩れたもので、手綱を取ったR.キング騎手は良馬場で巻き返し可能という談話を残している。香港Cでは2021年にも短アタマ差の2着があり、実績十分の舞台で今度こそ決めたい。
プログノーシス
牡6 13戦7勝[7-2-2-2]
悲願のG1制覇へ、テーマは「打倒ロマンチックウォリアー」に絞られている。G1初挑戦だった昨年のクイーンエリザベス2世C(QE2C)では最後方から追い込むも完敗の2着。12月の香港Cでも同じように後方から追い込み及ばず5着で連敗を喫した。ただ、着順こそ後退させてしまったものの、着差はQE2Cでの2馬身から香港Cでは1馬身まで詰めている。前走の金鯱賞は川田将雅騎手が仕上がり途上を示唆する状態で5馬身差の圧勝。馬群の中を突き進んで抜け出す新たな一面も見せた。三度目の正直へ勝ち筋は見えている。
ストレートアロン
セ5 21戦6勝[6-1-2-12]
香港の重賞戦線で存在感を示す馬。昨年の香港カップでは、最後の直線で競り合いになり、進路取りに苦労し、4着に終わった。その後のドバイターフでは追い込んだものの、最後の脚色が一杯となり6着に甘んじた。進路確保が課題となるが、地の利を活かして上位入線なるか。
ソードポイント
セ5 25戦4勝[4-5-1-15]
G2の2着が最高と、重賞勝利まであと一歩。脚質は逃げで、展開がはまることが上位入線の条件。
ニンブルニンバス
セ6 29戦6勝[6-4-7-12]
昨年シーズンから香港の重賞戦線に参戦。昨年の香港カップは強豪に力の差を見せつけられたが、今年のセンテナリーヴァーズ(G3)で重賞初制覇を果たした。前走チェアマンズトロフィー(G2)では追い出しが遅かったか、届かず4着まで。巻き返しなるか。
ファイブジーパッチ
セ6 23戦4勝[4-5-4-10]
香港の中距離戦線で走り、重賞勝ちはないが、2023チャンピオンズ&チャターカップ(G1)3着としている。追い込みに賭けるスタイルのため、展開次第で最後に突っ込んでこれるか。
ノースブリッジ
牡6 16戦6勝[6-0-1-9]
昨年のアメリカジョッキークラブCで2度目の重賞制覇を飾って以来、1年余り白星から遠ざかっているノースブリッジだが、カタールに遠征した前走のアミールトロフィーではレベルスロマンスに残り200mまで食らいつき、4着に粘り込む大きな見せ場を作った。道中は力みが目立ち、最後は2400mの距離もやや長かった印象だが、次戦でドバイシーマクラシックも制す強豪に対して十分な内容。海外遠征への対応力を見せ、今回は距離もベストと思われる2000mに短縮となれば、再び勝ち負けに絡む期待も大きい。
ハッピートギャザー
セ5 22戦7勝[7-4-1-10]
23-24シーズンではすでに9戦目と立て続けに使われている。年初のジャニュアリーカップ(G3)で重賞初制覇。次走センテナリーヴァーズ(G3)は進路が狭くなり7着。その後ハンデ戦を2戦挟み、前走チェアマンズトロフィー(G2)は追い込んだが5着までだった。
マッシヴソヴリン
セ4 7戦4勝[4-2-0-1]
今年の香港ダービー馬。レースではカーインジェネレーションが逃げ込みが図るも、ゴール前強襲し、戴冠。香港ダービーからのQE2カップ勝利はワーザー、ロマンチックウォーリアーなどがあり、再現なるか。