香港カップ

Hong Kong Cup

2018/12/9(日) 17:35発走

シャティン競馬場

日本馬挑戦の歴史

日本馬の歴史

エイシンヒカリとモーリスが連勝、近年は日本馬が巻き返しムード

1993年に国際G3の格付けを受け、日本調教馬にも門戸が開かれた香港カップ(当時は香港国際カップ)には1年目からナリタチカラが参戦。1994年から2年連続で遠征したフジヤマケンザンが2度目の挑戦をものにして初勝利を挙げた。その後も日本馬の挑戦は続き、6年目の1998年にはミッドナイトベットが2頭目の優勝馬となる。

香港Cが1999年に国際G1へ昇格、2001年にはアグネスデジタルが挑戦。前走の天皇賞・秋を制すなど、日本でG1を2勝していたアグネスデジタルは、現地でも2番人気の支持を集め、不利な外枠を克服して1番人気トゥブーグとの一騎打ちを制した。ナリタチカラの初参戦から8年で3勝目。日本調教馬は香港Cで着実に結果を出し続けていた。

しかし、これを最後に日本馬は14年も勝利から遠ざかることになってしまう。香港Cと同舞台で争われる4月のクイーンエリザベス2世カップを2002年と2003年に連覇するなど、香港で一時代を築いたエイシンプレストンは、香港Cにも2年連続で参戦しながら5着が最高。後に年度代表馬まで上り詰めるアドマイヤムーンも3歳時の2006年は2着に惜敗し、2013年のトウケイヘイローは巧みにペースを操るもゴール前で捕まり2着。

2年後の2015年、トウケイヘイローとのコンビで勝利に迫った武豊騎手が今度はエイシンヒカリとのコンビで再び逃走。中盤から引きつけた2013年とは一転、序盤に主導権を握るとペースを弛めず飛ばし続け、ライバルたちにつけ入る隙を与えずレースレコードで完勝を収める。ハイペースに導かれて後方待機のヌーヴォレコルトが2着に食い込み、日本調教馬にとって14年ぶりの勝利は、ワンツーフィニッシュになった。

続く2016年は5頭の日本調教馬が香港Cのゲートを埋め、現地ではエイシンプレストンに匹敵する実績を築き上げていたモーリスが直線だけで3馬身突き抜け圧勝。エイシンヒカリに続く日本馬連覇を果たし、引退の花道を鮮やかに飾った。さらに2017年も4月のクイーンエリザベス2世C覇者のネオリアリズム、前年3着のステファノス、前々走でG2京都大賞典を勝ったスマートレイアーの精鋭3頭が参戦。勝利が期待されたが、地元・香港が誇るタイムワープとワーザーに行く手を阻まれ、健闘及ばず3着から5着までに封じられた。

馬名 性齢 着順 騎手 調教師
2017 ネオリアリズム 牡6 3 J.モレイラ 堀宣行
ステファノス 牡6 4 H.ボウマン 藤原英昭
スマートレイアー 牝7 5 武豊 大久保龍志
2016 モーリス 牡5 1 R.ムーア 堀宣行
ステファノス 牡5 3 C.スミヨン 藤原英昭
ラブリーデイ 牡6 4 H.ボウマン 池江泰寿
クイーンズリング 牝4 9 M.デムーロ 吉村圭司
エイシンヒカリ 牡5 10 武豊 坂口正則
2015 エイシンヒカリ 牡4 1 武豊 坂口正則
ヌーヴォレコルト 牝4 2 R.ムーア 斎藤誠
ステファノス 牡4 10 戸崎圭太 藤原英昭
サトノアラジン 牡4 11 J.マクドナルド 池江泰寿
2014 アルキメデス 牡5 7 岩田康誠 藤原英昭
2013 トウケイヘイロー 牡4 2 武豊 清水久詞
2009 クィーンスプマンテ 牝5 10 田中博康 小島茂之
2007 シャドウゲイト 牡5 5 田中勝春 加藤征弘
2006 アドマイヤムーン 牡3 2 武豊 松田博資
ディアデラノビア 牝4 7 福永祐一 角居勝彦
2004 ダンスインザムード 牝3 13 O.ペリエ 藤沢和雄
2003 エイシンプレストン 牡6 7 福永祐一 北橋修二
マグナーテン セ7 13 K.デザーモ 藤沢和雄
2002 エイシンプレストン 牡5 5 福永祐一 北橋修二
2001 アグネスデジタル 牡4 1 四位洋文 白井寿昭
1999 エアジハード 牡4 取消 伊藤正徳
1998 ミッドナイトベット 牡4 1 河内洋 長浜博之
1997 サイレンススズカ 牡3 5 武豊 橋田満
1996 シーズグレイス 牝3 9 福永祐一 森秀行
1995 フジヤマケンザン 牡7 1 蛯名正義 森秀行
1994 フジヤマケンザン 牡6 4 蛯名正義 森秀行
1993 ナリタチカラ 牡5 7 武豊 大久保正陽