今年の香港Cに欧州から唯一の参戦となるストーミーアンタークティック。選出10頭の中でレーティング114は7位タイ（113のディアドラは牝馬のためプラス4で6位）と低めだが、5歳を迎えた今季は堅実かつ充実のシーズンを送ってきた。

2歳時に仏G1クリテリウムアンテルナシオナル、3歳時に仏G1ジャンプラ賞と2着を2回記録し、早くからG1級の能力を見せていたが、昨夏の去勢手術をきっかけに安定感が飛躍的に向上。今年は始動戦の仏G3で勝利を挙げるなど4か国で重賞ばかり7戦し、2勝、2着2回、3着2回と常に上位争いに絡んできた。

7月にはドイツのG1ダルマイヤー大賞でベンバトルの2着。2馬身3/4差の完敗だったが、その着差はドバイターフでヴィブロスら日本の4頭がベンバトルにつけられた3馬身1/4より小さい。9月にもカナダのウッドバインマイルでG1レース3勝のオスカーパフォーマンスから2馬身圏内の3着に善戦している。3着内を逃した残りの1戦は前走の英G1クイーンエリザベス2世S4着で、欧州年度代表馬ロアリングライオンに1馬身半しか負けていない。

ここまではマイル戦中心にキャリアを積み、今年も1戦を除きマイル戦だが、その1戦というのが2000mのダルマイヤー大賞。シャティン競馬場も去勢前に香港チャンピオンズマイルで経験済み。侮ってはいけない存在だ。

ストーミーアンタークティックの競馬データ