沿革HISTORY

香港カップ(G1)
2020年12月13日 (日) 17:30[現地時間 2020年12月13日 (日) 16:30]
香港 シャティン競馬場
芝右2000m 3歳以上
負担重量:4歳以上=牡・セン馬 57kg、牝馬 55.25kg 3歳=牡・セン馬 55.75kg、牝馬54kg (南半球産3歳は各5kg減)

賞金総額:2800万香港ドル(約3億7800万円)
1着賞金:1596万香港ドル(約2億1546万円)
※1香港ドル=14円で換算



香港カップは香港国際競走のフラッグシップというべきレースであり、その国際的発展とともに年末恒例のイベントも規模を拡大してきた。1988年1月24日に香港招待カップ(芝1800m)として創設された当時はシンガポールとマレーシアのみが招待国だったが、段階的に開放する中で1993年の国際G3格付けを受けて対象国の制限を撤廃。レース名も香港国際カップに改称した。1994年には国際G2、1999年に香港初の国際G1に昇格。同時に香港カップへ名称を改め、距離も2000mに延長して現在に至る。

日本調教馬はG2時代の1995年にフジヤマケンザンが初優勝し、1998年にもミッドナイトベットが続いて2勝目。G1昇格後も2001年のアグネスデジタルが早々に初制覇を飾った。その後は勝利から遠ざかったものの、2015年にエイシンヒカリが久々の凱歌を挙げると、翌2016年もモーリスが歴代首位に並ぶ単勝オッズ1.7倍の圧倒的人気で完勝。2019年にはウインブライトがエイシンヒカリのレースレコードを更新して6頭目の優勝を飾り、この2020年はカリフォルニアメモリー(2011、2012年)以来となるレース史上2頭目の連覇を狙う。

賞金総額の2800万香港ドルは下半期のクイーンエリザベス2世カップより300万香港ドル高く、現地で行われるレースで最高額。2000m級のレースとしてはオーストラリアのコックスプレートやクイーンエリザベス2世ステークスらと世界最高を争う規模にあり、日本の天皇賞・秋(総額3億2500万円、1着1億5000万円)を大きく上回っている。