日本馬挑戦の歴史JAPANESE HISTORY

G1昇格後に勢い失うも、最近5年で一気に盛り返した日本調教馬

1993年に日本調教馬の出走が可能になって以来、これまで香港カップには延べ34頭が参戦している。香港国際カップの名称で行われていたG2時代の1995年にフジヤマケンザンが日本調教馬として香港における初勝利を記録。1998年にもミッドナイトベットが2勝目を挙げるなど早くから結果を出してきた。

G1昇格を果たした2000年に初めて日本調教馬の遠征が途絶えたものの、翌年にはアグネスデジタルが2番人気で快勝。コンスタントに結果を出し続けていた。しかし、この勝利を境に日本からの遠征馬は14年も勝利から遠ざかることになる。G1昇格により香港Cの世界的地位が向上していく中で、同舞台のクイーンエリザベス2世カップ連覇など香港で一時代を築いたエイシンプレストン、後に年度代表馬へ上り詰めるアドマイヤムーンらの強豪も遠征したが、アドマイヤムーンとトウケイヘイローによる2着が最高と停滞した。

沈黙を破ったのは2015年のエイシンヒカリだった。持ち味のスピードを序盤から全開にすると、ペースを弛めずに飛ばし続けて他馬に影を踏ませず、2分00秒60のレースレコードを叩き出して逃げ切り。後方から機を窺ったヌーヴォレコルトが2着に追い込み、14年ぶりの凱歌をワンツーフィニッシュで挙げた。これが反撃の狼煙となり、続く2016年もモーリスが圧巻の末脚で3馬身突き抜け、日本調教馬が連覇を果たした。

2017年も春のクイーンエリザベス2世Cを制したネオリアリズムが3着と粘りの走りを見せれば、2018年はディアドラが先行した2頭の間に差し込んで2着を確保。2019年にはネオリアリズムと同様に春のクイーンエリザベス2世Cを勝っていたウインブライトが香港Cに臨み、ゴールで短アタマの接戦を際どくものにする。ウインブライトはダブル制覇達成とともに2分00秒52をマークし、エイシンヒカリのレースレコードも更新した。

香港CのG1昇格とともに苦戦傾向に陥った日本調教馬だが、最近5年では3勝を挙げ、3着以内に毎年食い込んでいるように、目下の勢いは地元の香港調教馬をしのぐものがある。

馬名 性齢 着順 騎手 調教師
2019 ウインブライト 牡5 1 松岡正海 畠山吉宏
2018 ディアドラ 牝4 2 C.ルメール 橋田満
サングレーザー 牡4 4 J.モレイラ 浅見秀一
ステファノス 牡7 9 W.ビュイック 藤原英昭
2017 ネオリアリズム 牡6 3 J.モレイラ 堀宣行
ステファノス 牡6 4 H.ボウマン 藤原英昭
スマートレイアー 牝7 5 武豊 大久保龍志
2016 モーリス 牡5 1 R.ムーア 堀宣行
ステファノス 牡5 3 C.スミヨン 藤原英昭
ラブリーデイ 牡6 4 H.ボウマン 池江泰寿
クイーンズリング 牝4 9 M.デムーロ 吉村圭司
エイシンヒカリ 牡5 10 武豊 坂口正則
2015 エイシンヒカリ 牡4 1 武豊 坂口正則
ヌーヴォレコルト 牝4 2 R.ムーア 斎藤誠
ステファノス 牡4 10 戸崎圭太 藤原英昭
サトノアラジン 牡4 11 J.マクドナルド 池江泰寿
2014 アルキメデス 牡5 7 岩田康誠 藤原英昭
2013 トウケイヘイロー 牡4 2 武豊 清水久詞
2009 クィーンスプマンテ 牝5 10 田中博康 小島茂之
2007 シャドウゲイト 牡5 5 田中勝春 加藤征弘
2006 アドマイヤムーン 牡3 2 武豊 松田博資
ディアデラノビア 牝4 7 福永祐一 角居勝彦
2004 ダンスインザムード 牝3 13 O.ペリエ 藤沢和雄
2003 エイシンプレストン 牡6 7 福永祐一 北橋修二
マグナーテン セ7 13 K.デザーモ 藤沢和雄
2002 エイシンプレストン 牡5 5 福永祐一 北橋修二
2001 アグネスデジタル 牡4 1 四位洋文 白井寿昭
1999 エアジハード 牡4 取消   伊藤正徳
1998 ミッドナイトベット 牡4 1 河内洋 長浜博之
1997 サイレンススズカ 牡3 5 武豊 橋田満
1996 シーズグレイス 牝3 9 福永祐一 森秀行
1995 フジヤマケンザン 牡7 1 蛯名正義 森秀行
1994 フジヤマケンザン 牡6 4 蛯名正義 森秀行
1993 ナリタチカラ 牡5 7 武豊 大久保正陽