香港マイル

2022/12/11(日) 17:00発走 シャティン競馬場

注目馬NOTABLE HORSE

ダノンスコーピオン

性齢 牡3
ロードカナロア
レキシールー
母の父 Sligo Bay
調教師 安田隆行

難攻不落の香港スプリントを2020年に攻略した日の丸カラーの勝負服が、同じく要塞化した香港マイルも陥落させるか。ダノンスコーピオンは香港スプリントを制したダノンスマッシュと同じロードカナロア産駒でもあり、香港には初上陸ながら何かを予感させる。

G1昇格後の3歳馬による香港マイル制覇は過去にアドマイヤマーズの1例のみ。難しいチャレンジであることは間違いない。ただ、アドマイヤマーズが朝日杯フューチュリティSとNHKマイルCの覇者だったのに対し、ダノンスコーピオンは朝日杯FS3着とNHKマイルC勝ちで実績的には近い。また、アドマイヤマーズは当時の最強馬ビューティージェネレーションの3連覇を阻止しての勝利だったが、今回もゴールデンシックスティが3連覇を狙っており、参戦時の状況まで似ている。

前走のマイルCSは4頭出走した3歳馬で最高の4番人気に推されるも、結果は最低の11着と思わぬ大敗を喫してしまった。戦前に「能力が生きるのはきれいな馬場」とコメントしていた川田将雅騎手は、レース後に「バランスが変わってきている」と成長途上の感触を伝えているが、あるいは、正午過ぎまで稍重で行われていた当日の馬場状態が影響したのかもしれない。過去20年余りにわたり良発表で行われてきた香港マイルなら馬場状態を心配する必要はなく、あらためて本領発揮と行けるか試金石の一戦だ。