香港スプリント
2022/12/11(日) 15:50発走 シャティン競馬場
性齢 | 牡7 |
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父 | Kitten's Joy |
母 | Believe |
母の父 | Sunday Silence |
調教師 | 池江泰寿 |
かつてはクラシック戦線で有力視された良血馬が、7歳にして極めた頂点はスプリントG1だった。しかし、ジャンダルムの体に流れる血を思えば驚きはない。母ビリーヴは2002年のスプリンターズSと2003年の高松宮記念でG1を連勝するなど、短距離戦線で一時代を築いた名牝。7頭残した産駒の末っ子が、20年の時を経て親子制覇のドラマを演じた。
7歳でのG1初制覇は遅咲きというよりも、回り道してきた面が大きい。デビューから2連勝でデイリー杯2歳Sを制すと、3戦目にはG1昇格元年のホープフルSでも2着。早くから素質の高さを認められていたが、明け3歳は皐月賞9着、ダービーで17着と距離の壁に当たった。その後はマイル路線に転じて11連戦するも1勝止まり。5歳終盤でさらに距離短縮を図ると、初戦の信越S(1400m)から阪急杯の3着を含む4戦2勝を挙げ、6歳に向けてようやく進むべき道が定まった。
その後は戦績に波こそありながら、今年3月にはオーシャンSで4年4か月ぶりとなる重賞2勝目を挙げ、同舞台のスプリンターズSで待望のG1制覇を飾った。今回は一段と相手のレベルが上がるが、香港のマイル王ゴールデンシックスティとは父系に共通点があり、シャティン競馬場の適性は期待できそう。マイル王とは同じ2015年生まれでもあるだけに、ジャンダルムにはもうひと暴れしてもらいたい。