香港スプリント

2022/12/11(日) 15:50発走 シャティン競馬場

注目馬NOTABLE HORSE

ナランフレグ

性齢 牡6
ゴールドアリュール
Kelley's Beauty
母の父 Brian's Time
調教師 宗像義忠

サンデーサイレンス系の中でもダートで傑出した実績を残すゴールドアリュールが、種牡馬生活の晩年に初めて輩出した芝のG1ホースがナランフレグ。その母系も小岩井農場が明治40年(1907年)にフローリスカップやビューチフルドリーマーらとともに導入した基礎輸入牝馬のフラストレートに遡る。6歳にして重賞初制覇、それもG1高松宮記念で飾ったナランフレグの成長力は、その血を途絶えさせることなく脈々と受け継いできた母系のなせる業かもしれない。ダートで一時代を築いた種牡馬と歴史ある牝系が、スピードを最大限に問われる芝のスプリンターを輩出したのはまさに血のロマンといえよう。

この1年の戦績を見れば地力強化も明らかだ。昨年10月のオパールSから前走のスプリンターズSまで7戦し、芝1200mの6戦は全て3着以内と上位争い。3着から漏れたのは初めての芝マイル戦だった安田記念しかない。追い込み一手の脚質で展開に左右されやすいはずだが、確実に上位進出を果たせるのは実力を備えているからに他ならない。今回はハイレベルな香港のスプリンターたちが相手となるが、戦法に迷いがないことは強味にも変えられる。日本より力を要すシャティン競馬場の芝も合うはずで、あとは磨いてきた末脚が通用するかだ。