香港スプリント

2022/12/11(日) 15:50発走 シャティン競馬場

注目馬NOTABLE HORSE

メイケイエール

性齢 牝4
ミッキーアイル
シロインジャー
母の父 ハービンジャー
調教師 武英智

前哨戦を快勝しながら本番で力を発揮できない歯がゆい状態が続くメイケイエールだが、この香港スプリントでチャンスをつかめるかもしれない。2歳時からあふれるスピードで素質をアピールしてきた一方、その源泉ともいうべき燃える気性が諸刃の剣となっている現状、レース間隔が調整弁になりそうなことが分かってきた。

本番前に“ガス抜き”を兼ねて前哨戦を使うことは、競馬界に限らず様々なスポーツで取られる戦略。メイケイエールの激しい気性を鎮めるためにも有効な策ではあったが、完全燃焼してしまうためか、本番のG1ではパフォーマンスを落としてきた。前走のスプリンターズS(14着)や3歳時の桜花賞(18着)、2歳時の阪神ジュベナイルF(4着)は全て前哨戦勝ちから約1か月の間隔で敗れている。

残りのG1挑戦も昨年のスプリンターズS(4着)、今年の高松宮記念(5着)で敗れてはいるものの、前者はスプリント戦に路線転換したばかり、後者は内にトラックバイアスが偏る馬場状態の大外枠(17番)という要因があった。特に後者の場合は勝ち馬から0秒1差しか後れておらず、運に泣かされた形でしかない。加えて前走から約2か月の間隔で善戦しており、今回もスプリンターズSから2か月少々での実戦。初の海外遠征で依然としてメンタルに課題はあるが、現地での調整が上手く運べば実力発揮も期待できるのではないか。