香港カップ 2023/12/10(日) 17:40発走 シャティン競馬場

注目馬NOTABLE HORSE

ローシャムパーク

Photo by Kazuhiro Kuramoto
性齢 牡4
ハービンジャー
レネットグルーヴ
母の父 キングカメハメハ
調教師 田中博康

この香港CでG1初挑戦を迎えるローシャムパーク。デビューは2歳9月と比較的早かったが、明け3歳の2月に3戦目で勝ち上がるまで5か月を要した。体質の弱さで使い込めない課題を抱えており、それは今もって解消できていない。ただ、そうした状態でも大事に使われて着実に素質を伸ばしてきた。

昨年9月にはセントライト記念で重賞に初挑戦。ガイアフォースとアスクビクターモアには完敗したが、5か月の休養明けながら3着に善戦すると、間隔を開けつつ迎えた今春に飛躍の時を迎える。5月のむらさき賞では馬群の中から突き抜けてオープン入りを果たし、続く函館記念は2馬身の着差以上の余裕で重賞初制覇。さらに、前走のオールカマーではタイトルホルダーをねじ伏せる一方、1年前に完敗したガイアフォースも寄せつけずに重賞連勝とした。その勝ちっぷりにはC.ルメール騎手が「絶対にG1レベルに行ける」と太鼓判を押したほど。オールカマーで退けた相手たちも、次戦でG1好走やG2勝ちと言葉を裏づけるように活躍している。

血統的な魅力も大きく、ダイナカールに遡る母系は国内屈指のファミリー。祖母イントゥザグルーヴの半弟ルーラーシップは、2012年に香港Cと同舞台のクイーンエリザベス2世Cを勝っている。今回は試金石の一戦ではあるものの、大きな壁を突破してしまいそうな魅力にあふれている。