香港カップ 2023/12/10(日) 17:40発走 シャティン競馬場

注目馬NOTABLE HORSE

ロマンチックウォリアー

Photo by Getty Images
性齢 セ5
Acclamation
Folk Melody
母の父 Street Cry
調教師 C.シャム

昨年の香港C、今年のクイーンエリザベス2世C(QE2C)で日本勢の前に立ちはだかったロマンチックウォリアーが、真の国際的スターへとステップアップを果たしてタイトル防衛に臨む。昨年の香港C優勝後はスチュワーズC(1600m)、ゴールドC(2000m)、チャンピオンズ&チャターC(2400m)の「香港三冠」制覇を掲げて統一王者の座を目指した。

しかし、初戦のスチュワーズCでマイル王ゴールデンシックスティの壁を崩せずいきなり頓挫。そればかりか、自分の土俵であるはずのゴールドCでもマイル王に連敗して年度代表馬争いからも大きく後退した。次戦のQE2Cではプログノーシスらを一蹴して面目躍如したものの、続くチャンピオンズ&チャターCを取りこぼして三冠戦は全て2着。外国勢を相手に強さを発揮する一方、国内の争いでは抜きん出ることができなかった。

今シーズンの開幕は豪州で迎え、初戦のターンブルSこそ4着に完敗したが、次戦では大目標のコックスプレート制覇を成し遂げ、香港の競馬史に特大級の記録を刻みつけた。J.マクドナルド騎手が「負けたと思った」と振り返るほどの際どい勝利だったが、厳格な獣医スクリーニング検査による負担の大きいヴィクトリア州への遠征で、不慣れな左回りのレースだった点も考慮する必要がある。今回は遠征帰りの初戦が課題だが、経験を糧としてさらに成長しているなら、日本勢には一段と厄介な相手となる。