2歳9月にデビュー勝ちを飾ったデフォーだが、軌道に乗ったのは3歳を迎えてからだった。2勝目は3歳初戦の5月後半と遅れて英ダービーに間に合わなかったものの、そこから英セントレジャー前哨戦のG3ジェフリーフリアステークスまで4連勝。重賞初制覇を果たす。本番では10着に大敗してシーズンを終えることになったが、4歳の昨年は初戦から重賞連勝と勢いに乗り、続くタタソールズゴールドカップで勝ち馬から3馬身半差の3着、さらにバーデン大賞でもクビ差の2着とG1争覇圏内まで力をつけた。

勇躍臨んだ次戦の凱旋門賞では、日本のクリンチャーとともにエネイブルを挟むようにして先行したものの、フォルスストレートで早くも追走が苦しくなり15着に惨敗。次戦のバイエルン大賞で2着に巻き返した一方、英セントレジャーと凱旋門賞という格式あるG1レースには壁を感じさせていた。

5歳を迎えた今年は連勝スタートを切った前年と同じ重賞2戦を取りこぼしたが、3戦目のコロネーションカップで待望のG1初制覇。次走ではキングジョージ6世＆クイーンエリザベスステークスと同舞台の重要前哨戦であるハードウィックステークスも制している。G1挑戦、入着、そして優勝と、年齢とともにステップアップし、着実な成長を見せて挑むキングジョージ6世＆クイーンエリザベスSは真価を問われる一戦となる。