キングジョージ6世&
クイーンエリザベスステークス

King George VI And Queen Elizabeth Stakes

2019/7/27(土) 23:40発走

国旗アスコット競馬場

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見どころ

強豪に挑むシュヴァルグラン(Photo by Getty Images)

世界最強決定戦の様相、シュヴァルグランは金星なるか?

日本調教馬として7年ぶりにシュヴァルグランが参戦することになった今年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスは、現状として考え得る最高のメンバーが集った。一昨年の優勝馬で凱旋門賞連覇中のエネイブルをはじめ、昨年の2着馬で現在は世界ランキング首位のクリスタルオーシャン、そして6月に英ダービーを制した3歳馬の雄アンソニーヴァンダイクなど、世界一決定戦と呼んで差し支えない顔触れ。これらの強豪を相手にシュヴァルグランが金星を挙げられるか、という点が大きな見どころだ。

注目の大一番で主役を張るのはエネイブルというのが衆目の一致するところだが、優勝候補に挙がる各馬の配置が絶妙だ。エネイブルは英国を代表するJ.ゴスデン調教師の管理馬でスーパースターのL.デットーリ騎手とコンビ。対抗格のクリスタルオーシャンもポエッツワードとともに昨年ワンツーを決めた名伯楽M.スタウト調教師が育て上げ、鞍上には凱旋門賞でエネイブルを追い詰めたシーオブクラスの主戦J.ドイル騎手を迎える。また、世代交代を狙うアンソニーヴァンダイクは、欧州競馬界をけん引するA.オブライエン調教師がR.ムーア騎手を迎えて強力タッグを組むことになるだろう。

エネイブルは一昨年の優勝実績に加え、凱旋門賞を連覇するなどG1レース8勝を含む10連勝中と実績で群を抜く。前走のエクリプスステークスで今季初戦を勝利し、今回は叩き2戦目と臨戦過程も申し分ない。デットーリ騎手がクリスタルオーシャンの前走で手綱を取り、脚をはかれたことも有利に働きそうだ。

クリスタルオーシャンはエネイブルと同様に好位差しが勝ちパターンだが、昨年のセプテンバーステークスで対戦した際は、エネイブルに突き放され3馬身半差で敗れている。デットーリ騎手が双方の力量を知る一方、今回のドイル騎手はクリスタルオーシャンに初騎乗。主導権を握るのはエネイブルとデットーリ騎手のコンビか。

両馬が牽制し合う展開につけ込みたいのがアンソニーヴァンダイクや日本期待のシュヴァルグランらだ。アンソニーヴァンダイクの英ダービー制覇はゴール前の混戦を離れた位置から差し切ったもの。今回は僚馬ノルウェーがペースメーカーを務めることになりそうで、連携作戦で先行する2強をかく乱できればチャンスが訪れる。

凱旋門賞連覇中のエネイブル(Photo by Press Association)

シュヴァルグランには自在性があるが、唯一のG1勝ちであるジャパンカップをベストレースとするならば、2強に近い位置からのレースとなるか。日本の高速馬場で養った瞬発力と3000mもこなすスタミナを兼ね備えており、エネイブルとクリスタルオーシャンの双方の勝ちパターンに対応できそうだ。父ハーツクライのキングジョージ(2006年)のように、直線で馬体を併せるところまで持ち込めれば、一角崩しへの期待も高まる。もちろん、まとめて負かせば言うことなし。日本での騎乗経験もあるO.マーフィー騎手にも奮闘を期待したい。

デフォーは2009年の優勝馬コンデュイットと同じダラカニ産駒。5月末のコロネーションカップでG1初制覇を飾ったばかりだが、当時の相手関係は今回との比較で小粒な面が否めない。昨年の凱旋門賞では先行していたものの大敗。戦績からやや底力に欠ける印象があり、ここは超一流への試金石といったところか。また、サルウィンは昨年のコロネーションCでクラックスマンとアタマ差の2着があるが、近2走はデフォーに連敗している。

アンソニーヴァンダイクの末脚が生きる展開なら、フランスのヴァルトガイストも侮れないだろう。前走のプリンスオブウェールズステークスではクリスタルオーシャンに完敗の形だったが、悪化した馬場に持ち味を封じられた。日本のクリンチャーを寄せつけなかった昨年のフォワ賞のように、良馬場なら巻き返せる力は十分にある。現地の前売りでデフォーに次ぐ5番手評価ではあるものの、実績的にはこちらが上だろう。

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