クイーンエリザベスステークスが行われるランドウィック競馬場のコースは右回りで、楕円形というよりも4辺をカーブでつないだような長方形をしている。調教用も合わせると計8トラックあるが、レースで使用されるのは芝と全天候型芝コースの2つのみ。メイントラックの芝コースはシドニーを含むニューサウスウェールズ州最大の1周2227m。最終コーナーからゴールまでの直線は410m、残り300mから上り坂になり、コース幅は28mなど、回りこそ反対だが中京競馬場の直線(ゴールまで412.5m、最大幅30m)と非常に似ている。
全天候型芝コースは芝コースの内側にあり、「ケンジントン」の別名を持つ。日本では馴染みのない「全天候型芝」だが、砂主体の基礎に芝を養成した特殊な組成をしており、水はけが良く、管理コストも比較的安価というメリットがあるという。日本のリアルインパクトが2着に惜敗した2015年のドンカスターマイルは荒天により2日順延になったが、ニューサウスウェールズ州の競馬開催は降雨の影響を受けやすく、その対策として導入された。コースは1周2088mで直線は400m、幅18m。