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【世界の騎手紹介 Vol.25】オリビエ・ペリエ

2019年04月10日 15:00

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日本でも大活躍を見せたオリビエ・ペリエ騎手は1973年1月12日、フランス生まれ。家族は競馬と縁がなく、父は石工だったが、故郷のマイエンヌでは草競馬が盛んで、自然と年少のころからポニーに騎乗。早くから馬乗りとしての才能を見せていたという。

13歳で親元を離れてフランスの競馬学校に入学。その後、C.ルメール騎手の父で障害騎手だったパトリスの力添えもあって、名門P.ビアンコーヌ厩舎に入門し、1989年3月5日にルーアン競馬場でカヴァロドーロに騎乗し初勝利。1991年には46勝を挙げて見習い騎手チャンピオンに輝いた。

G1初制覇は1993年5月のG1ジャンプラ賞(勝ち馬ルバラフル)。同年9月にD.ブフ騎手に代わり、ダニエル・ヴィルデンシュタイン氏のファーストジョッキー(同時にA.ファーブル厩舎のファーストジョッキーになる)の座に就いてさらに勢いに乗ると、1996年にはエリシオのG1凱旋門賞を含む163勝を挙げて、初の仏チャンピオンジョッキーに輝いた(その後、1997、1999、2000年も獲得して計4回)。

1997年にはパントレセレブルとのコンビでG1仏ダービーやG1凱旋門賞を制したほか、ザールでG1デューハーストステークスやG1サラマンドル賞を制覇。翌1998年にはハイライズでG1英ダービーに勝ち、さらにサガミックスでG1凱旋門賞を制して、凱旋門賞3連覇という偉業を成し遂げた。

その後、2001年にはヴィルデンシュタイン氏とファーブル調教師との確執を受けて、ファーブル調教師とのチームを選択したが、その2年後にはファーブル厩舎を離れ、高級ファッションブランド「シャネル」のオーナーとして知られるヴェルテメール兄弟と専属騎乗契約を結び、G1ブリーダーズカップマイルを2008~10年まで3連覇したゴルディコヴァ、2012年のG1凱旋門賞でオルフェーヴルを下して優勝したソレミア、2013年のG1仏ダービーに勝ったアンテロなどとのコンビで活躍した。

2014年いっぱいでその騎乗契約が解消されると、その後はカタールの大馬主であるアブドゥラ・ビン・ハリーファ・アル・サーニ殿下(カタールレーシングのチェアマンであるファハド殿下の父。カタールの元首相)の主戦として騎乗。近年は南仏に移住したため騎乗数は少なくなっているが、その腕は衰え知らずで、2018年もテッパルでG1仏1000ギニー、レコレトスでG1ムーランドロンシャン賞を制すなど大舞台でさすがの勝負強さを見せている。

そのほかハービンジャーで制した2010年のG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、シリュスデゼーグルの2012年G1ドバイシーマクラシック、日本馬ハットトリックを勝利に導いた2005年のG1香港マイルなど大レース勝ちは枚挙に暇がないほど。日本でも2002、2003年にシンボリクリスエス、2004年にゼンノロブロイでG1有馬記念を3連覇したほか、2001年にジャングルポケット、2004年にゼンノロブロイでG1ジャパンカップを制するなど数々のビッグタイトルを手中に収めている。

近年のG1勝ち
2018年:
ムーランドロンシャン賞(フランス):レコレトス
イスパーン賞(フランス):レコレトス
仏1000ギニー(フランス):テッパル

2017年:
仏1000ギニー(フランス):プレシューズ

文:秋山 響(TPC)

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