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【プリンスオブウェールズS】過去5年の傾向 ディアドラは父譲りの適性を発揮すればチャンスも

2019年06月17日 15:00

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 イギリスのアスコット競馬場で毎年6月に5日間連続で開催される「ロイヤルアスコット開催」のメインともいえるプリンスオブウェールズステークス。日本馬では2015年スピルバーグ、2016年エイシンヒカリが挑戦し、ともに6着に敗れている。今年はディアドラ(牝5/橋田満厩舎)が出走予定。今回は2014年以降の近5年のデータからプリンスオブウェールズSの傾向を探っていきたい。

 まず表1はプリンスオブウェールズS近5年の3着以内馬一覧。いずれも9頭以下の少頭数で行われているが、1番人気での勝利は15年フリーイーグルのみ。1番人気馬の成績は【1.1.1.2】で複勝率60%。2番人気馬は昨年のポエッツワードら3勝で、【3.2.0.0】連対率100%と好成績をあげている。

 1・2番人気以外の勝利は16年に6頭立ての最低人気で勝利したマイドリームボート。同年はエイシンヒカリが1番人気に推されていたが、最下位に敗退して波乱となった。少頭数だからといって、必ずしも上位人気馬で決まるというわけではないようだ。

 年齢は3着以内馬15頭すべて4歳か5歳だった。また、上位馬の騎手ではデットーリ騎手が勝ち星こそないものの、17年を除いて毎年3着以内に絡んでいる。他にも日本でもおなじみのムーア騎手も複数回3着以内に入っており、騎乗してくればチェックしておきたい。

 続いて表2は前走レース別3着以内数。勝ち馬の前走レースはすべて異なるものの、コロネーションC組は17年ハイランドリールが勝利し、3着以内馬4頭と最も多い。16年2着、17年1着、昨年2・3着と近3年続けて好走しており、出走馬4頭すべて3着以内に入っている。今年も出走馬がいれば、まずチェックしておきたい。

 ブリガディアジェラードS組は昨年のポエッツワードが勝利。この組も【1.0.2.1】で、複勝率75.0%と好相性を誇る。他ではイスパーン賞組【1.0.0.3】、英チャンピオンS組【1.0.0.0】、ドバイターフ組【1.0.0.2】でそれぞれ1勝ずつをあげている。

 また、タタソールズゴールドC組は勝ち星こそないものの、2着が3回と多い。のべ【0.3.0.2】で、連対率60%と優秀だ。

 表3は調教師別3着以内数。アイルランドのA.オブライエン調教師は17年ハイランドリールで優勝。近5年でのべ【1.2.0.2】で、連対率60%と高い。

 地元イギリス勢ではJ.ゴスデン調教師が14年ザフューグで勝利。17年以外はすべて3着以内に入っており、のべ【1.1.2.1】で複勝率80%と優秀だ。オブライエン、ゴスデン両調教師の管理馬が出走してきたら、ぜひチェックしていただきたい

 他ではイギリスのM.スタウト調教師も昨年ポエッツワードで勝利しており、のべ【1.0.1.3】の成績を残している。

 最後に表4は過去に出走した日本馬2頭と今年出走予定のディアドラの比較。前年に天皇賞・秋を勝利していたスピルバーグは海外遠征の経験がなかったが、3番人気に支持されて6着。エイシンヒカリは前2走で香港カップ、イスパーン賞(2着に10馬身差)と連勝。断然の1番人気に支持されていたが、最下位の6着に沈んだ。

 ディアドラは近2戦でドバイターフ4着、クイーンエリザベス2世C6着と3着以内に入っていない。今回のプリンスオブウェールズSは好メンバーが揃い、上位進出は正直厳しいだろう。激走の可能性があるとすれば、上記2頭がディープインパクト産駒なのに対し、ディアドラがハービンジャー産駒である点。ハービンジャーは2010年に同じアスコット競馬場のG1、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスで11馬身差の完勝をおさめている。父譲りのコース適性を発揮すれば、チャンスもあるかもしれない。

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