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【香港マイル】香港最強馬に勝利できるか? 香港マイル近5年のレース傾向

2021年12月09日 16:57

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 過去10年で2015年のモーリス、一昨年のアドマイヤマーズと日本馬が2勝している香港マイル。昨年の覇者で現在15連勝中のゴールデンシックスティが香港勢の総大将として出走予定。日本馬に勝機はあるのか、JRAで馬券発売が開始された2016年以降近5年のデータを中心に、レース傾向を探っていく。

 表1は香港マイル近5年の3着以内馬一覧。日本馬ではアドマイヤマーズが一昨年1着、昨年3着。ヴィブロスが18年に2着に入ったが、その他はすべて地元の香港勢が占めている。

 17年・18年に連覇し、一昨年も3着に入ったビューティージェネレーション、16年・17年に2・3着のヘレンパラゴン、18年3着で昨年2着のサザンレジェンド、そしてアドマイヤマーズとリピーター傾向があるのが香港マイルの大きな特徴だ

 年齢では3歳から8歳まで幅広く好走している。その中では5歳馬が一昨年を除いて、毎年1頭は3着以内に入っている

 人気では1番人気馬が昨年のゴールデンシックスティら2勝をあげ、近3年は続けて3着以内に入っている。近3年は比較的堅めの決着でおさまっているが、17年には13番人気ウエスタンエクスプレスが2着に激走。3連単で100万円を超える大波乱となった。近3年とは一転して大荒れになる可能性もある一戦だ。

 ゲート番では外の10番以降に入った馬が2勝をあげ、のべ5頭が3着以内に入っている。逆に内の1~3番からは連対馬が出ておらず、17年3着の1回しか好走していない

 表2は3着以内馬の前走レース成績。香港勢はすべて前哨戦のジョッキークラブマイルを使われていた。そのジョッキークラブマイルで勝利した馬が昨年のゴールデンシックスティら3勝、2着1回。17年以外はすべて香港マイルで連対を果たしている。

 近3年はジョッキークラブマイルで3着以内に入った馬が本番でも好走しているが、16年2着のヘレンパラゴン、17年2着のウエスタンエクスプレスのように前走着外から巻き返すタイプは穴として注意しておきたい。

 日本馬が連対した2回はともに前走着外から巻き返していた。

 表3は過去10年で3着以内に好走した日本馬と今年の出走予定馬4頭。前走1着で好走したのは15年に優勝したモーリスのみで、他の4回は前走3着以下からの好走だった。前走着順はあまり関係ないのだろう。

 インディチャンプは一昨年マイルCS勝利から挑んで7着に敗退。今回は2年ぶりの挑戦となるが、休み明けだった前走のマイルCSは4着。一叩きされた上積みがあれば、好勝負しておかしくない。

 ダノンキングリーは今春の安田記念で復活の勝利。休み明けの前走毎日王冠はタイム差なしの2着に入っている。好調期に入っており、末脚が生きる展開になればチャンスは十分だ。

 サリオスは昨年の毎日王冠1着後、もう一歩のレースが続いているが、持ち前の先行力で粘りたい。ヴァンドギャルドは今年のドバイターフで2着と好走。道中うまく進められれば、一発の魅力はある。

 昨年の香港マイルで2馬身差の快勝、現在15連勝中の香港馬ゴールデンシックスティが最強のライバルとして立ちはだかるが、それを破る日本馬の健闘に期待したい。