プロフィール
わずか6戦というキャリアで現役を退いたタグルーダだが、その凝縮された内容の濃さでは、過去の名馬に引けを取らない。デビュー戦のみで2歳を終えたタグルーダが、一気にその評価を上げたのは3歳初戦の準重賞、英プリティーポリーSだった。圧倒的な1番人気の支持を受けると、2着に6馬身差を付ける圧勝を収め、たちまち同世代のトップクラスの仲間入りとなった。
続く英オークスでは、愛1000ギニーを圧勝したガリレオ産駒マーヴェラス、ブルーウィンドSを快勝したターファシャと人気を分け合う形。タグルーダは他の有力馬とともに中団でレースを運び、徐々にポジションを挙げて2、3番手で直線に向かう。残り200m辺りで先頭に躍り出ると、追い込んできたターファシャに3馬身3/4差を付けて勝利。同世代の欧州牝馬路線の頂点に立った。
ここまでの圧巻のパフォーマンスを見た陣営が次走に選択したのは、世界最高峰のレースであるキングジョージ6世&クイーンエリザベスS。古馬一線級と激突したレースで、タグルーダは後方追走から直線では馬場の外を通って切れ味満点の脚を爆発させる。残り200mで前を行くテレスコープを抜き去って独走態勢へ。最後は3馬身差を付けての完勝を飾り、3歳牝馬としては38年ぶり史上3頭目となるキングジョージ制覇を達成した。
知名度も人気も頂点に達したタグルーダだったが、次走のG1ヨークシャオークスでタペストリーに競り負けてまさかの2着。デビューからの無敗がストップした。そして日本から3頭(ジャスタウェイ、ハープスター、ゴールドシップ)が参戦した凱旋門賞でも1番人気に推されたが、連覇を達成したトレヴの前に3着。凱旋門賞後に陣営から引退が発表され、実働わずか1年で現役生活を終えた。
生年 | 2011 |
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性別 | 牝 |
毛色 | 鹿毛 |
父 | Sea The Stars |
母 | Ezima |
母父 | Sadler's Wells |
調教師 | J.ゴスデン |
生産者 | Shadwell Estate Co Ltd |
馬主 | シェイク・ハムダン・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム |
通算成績 | 6戦4勝[4-1-1-0] |
開催日 | 場所 | レース名 | 動画 | 着順 | 騎手 | トラック | 距離 | 馬場状態 |
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2014/10/05 | ロンシャン | 凱旋門賞(G1) | 3 | P.ハナガン | 芝 | 2400 | 良 | |
2014/08/21 | ヨーク | ヨークシャーオークス(G1) | 2 | P.ハナガン | 芝 | 2400 | 良 | |
2014/07/26 | アスコット | キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(G1) | 1 | P.ハナガン | 芝 | 2400 | 稍重 | |
2014/06/06 | エプソム | 英オークス(G1) | 1 | P.ハナガン | 芝 | 2410 | 良 | |
2014/05/04 | ニューマーケット | 英プリティポリーステークス(L) | 1 | P.ハナガン | 芝 | 2000 | 良 | |
2013/09/21 | ニューマーケット | 未勝利戦 | 1 | D.オニール | 芝 | 1600 | 良 |
距離 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 出走回数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
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~1400m | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |
1401m~1800m | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 100% | 100% | 100% |
1801m~2100m | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 100% | 100% | 100% |
2101m~ | 2 | 1 | 1 | 0 | 4 | 50% | 75% | 100% |
馬場状態 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 出走回数 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
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良馬場 | 3 | 1 | 1 | 0 | 5 | 60% | 80% | 100% |
稍重馬場 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 100% | 100% | 100% |
重馬場 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |
不良馬場 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0% | 0% | 0% |