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【凱旋門賞】金曜からパリの天気は雨予報・・・3年連続の道悪競馬になる可能性

2021年09月30日 15:11

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 今年も道悪競馬か-。凱旋門賞(G1、芝2400メートル、パリロンシャン)が行われる日曜(10月3日)のパリは雨予報となっている。

 パリの週間天気予報は金曜(1日)からレース当日の日曜まで雨。レーシングポスト電子版は29日、「予報では金曜の午後から日曜午後までに30ミリの降雨の可能性がある」と伝えており、重馬場だった一昨年、不良馬場だった昨年に続く道悪競馬になる可能性が高まってきた。

 重馬場希望を公言している陣営はゴドルフィンのハリケーンレーン(牡3、C・アップルビー、父フランケル)。凱旋門賞と同じコースで行われた道悪のG1パリ大賞を6馬身差で圧勝しており、高速馬場が懸念材料だった。

 また、タルナワ(牝5、D・ウェルド、父シャマーダル)は昨年凱旋門賞同日の牝馬限定G1オペラ賞で豪快な差し切りを決めている。

 他では同じく昨年凱旋門賞当日の2歳G1ジャンリュックラガルデール賞を8馬身差で圧勝したシリウェイ(牡3、C・ロッシ、父ガリウェイ)、道悪巧者が多いドイツ調教馬トルカータータッソ(牡4、M・ヴァイス、父アドラーフルーク)も馬場の悪化を苦にしないタイプか。昨年2着インスウープも同じアドラーフルーク産駒だった。

 英国から参戦するアレンカー(牡3、W・ハガス、父アドラーフルーク)も同産駒。フランス産馬だが、父、母、母の父はすべてドイツ産馬という血統背景を持っており、自身は6月にロイヤルアスコット開催のキングエドワード7世Sを不良馬場で制している。

 エイダン・オブライエン厩舎勢はどうか。スノーフォール(牝3、父ディープインパクト)は雨の中で行われた英オークスを圧勝しており、「柔らかい馬場もこなせる」とオブライエン師は話している。ラブ(牝4、父ガリレオ)は硬めの馬場を中心に走っており、未知数。武豊騎手とのコンビで挑むブルーム(牡5、父オーストラリア)は7月に同じパリのサンクルー大賞を勝ったときの馬場状態が重馬場に相当する「スープル」だった。こなせる下地はある。

 日本の2頭、クロノジェネシス(牝5、斉藤崇)、ディープボンド(牡4、大久保)はいずれも日本国内では道悪実績がある。過去に好走した日本調教馬のエルコンドルパサー、オルフェーヴル、ナカヤマフェスタのように、2頭がパリロンシャンの重い馬場に対応することを期待したい。

出典:日刊スポーツ