凱旋門賞

2021/10/3(日) 23:05発走 パリロンシャン競馬場

注目馬NOTABLE HORSE

ディープボンド

性齢 牡5
キズナ
ゼフィランサス
母の父 キングヘイロー
調教師 大久保龍志

前哨戦のフォワ賞を鮮やかに逃げ切って存在を強烈にアピールしたディープボンド。実績ではクロノジェネシスに譲らざるを得ない立場だったが、早めの現地入りで本番と同じ舞台を経験し、結果も出せたことはアドバンテージとなる。退けた相手も7月のG1サンクルー大賞など今季重賞3勝のブルーム、前走のG1ダルマイヤー大賞とG1イスパーン賞を含む重賞4連勝中のスカレティなど好調の実力馬ばかりで、欧州のG1級と互角以上に渡り合える感触を得られたことは何よりも大きな収穫となった。

レース内容や戦績からは成長の余地もうかがわせる。大敗は皐月賞と中山金杯での中山2000mに限られ、その2戦を除けば重賞は京都新聞杯と阪神大賞典の2勝をはじめ全て掲示板に載ってきた。菊花賞で3馬身余り差をつけられたアリストテレスには、天皇賞(春)で2馬身余りの差をつけて逆転と地力強化も目覚ましい。また、天皇賞では有力馬の中で真っ先に鞍上の腕が動きはじめ、直線入口で早くもステッキを受ける形勢となりながら、驚異的な粘りを発揮して勝利に迫った。

C.デムーロ騎手は凱旋門賞でのコンビが決まった当初からスタミナを生かす騎乗を公言していたが、フォワ賞では初騎乗と思えないほど息の合った騎乗を披露。ディープボンドの瞬発力を引き出すことに成功しており、2度目の騎乗となる本番へ期待は高まるばかりだ。