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アレストで最後の英ダービーに臨むデットーリ騎手、パッセンジャーの動向に注目

2023年05月24日 12:29

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 英ダービーと英オークスの舞台となるエプソム競馬場で公開調教が現地22日に行われ、両レースに有力馬を送り込むJ&T.ゴスデン厩舎が参加。今年で最後の騎乗を迎えるL.デットーリ騎手が、コンビを組む同厩舎のアレストとソウルシスターについて、『racingtv.com』や『racingpost.com』など現地メディアに感触を伝えた。

 今月初めに重馬場のチェスターヴァーズを圧勝して英ダービーの有力馬に名乗りを挙げたアレストに関しては、当初、J.ゴスデン調教師がダービー参戦に前向きな考えを示していなかった。しかし、この日に実施した1マイル足らずの追い切りでタッテナムコーナーを流れるようにクリアしたことにより、参戦を決めたようだ。

 これまでオーソライズドとゴールデンホーンでダービーを2勝し、今年で28回目、そして最後の騎乗となるデットーリ騎手は「コースに慣れることが全てと言っていいし、その中でもタッテナムコーナーは勝負を決める最も重要なパートなんだ」「彼は上手に回った。直線では態勢を整えるのに1ハロン要したけど、彼は大きな馬だからね。それからは真っ直ぐに走ったし、本当に良かったよ」と、自ら騎乗したアレストの感触を評価。

 ただし、アレストは重馬場の適性を証明済みだけに「馬場がカギだね。アンドリュー(馬場管理のクーパー氏)は常に素晴らしい仕事をしてくれるし、長いことダービーで速すぎる馬場を経験していない。いつも良か稍重だから、雨が続くように願掛けするよ」と来週も緩めの馬場コンディションになることを願っている。

 デットーリ騎手は各前哨戦から特に目を引く馬がいなかったと振り返り、今年のダービーはどの馬にもチャンスがあると見ている。そうした中で「パッセンジャー(ダンテステークスでハーツクライ産駒コンティニュアスと同着の3着)が最も印象に残っている。現時点でダービーに登録はないけど(追加登録)してくるだろうね」と、要注意の1頭に挙げた。

 また、英オークスのソウルシスターについては、重馬場で大敗のフレッドダーリンステークスから巻き返した前走のミュージドラステークスを評価。「ヨーク(ミュージドラS)では彼女に二度驚かされたよ。機敏に動けたし、タイムも凄く良かった」「オークスではさらに2ハロン延びるけど、良い兆候が出ている。チェスターで22馬身差勝ちした(エイダン)オブライエン調教師の牝馬(セーブザラストダンス)を負かすのは確かに大変だけど、やってみるだけさ」と意欲的に語っている。