米史上屈指の女傑ゼニヤッタが繁殖引退、レーンズエンドファームで余生
2023年06月12日 10:32
牝馬として史上初めて米G1ブリーダーズカップクラシックを制すなど輝かしい実績を残した米史上屈指の女傑ゼニヤッタが、繁殖牝馬を引退することが発表された。米競馬メディア『bloodhorse.com』などが報じている。
現在19歳のゼニヤッタはストリートクライ産駒。2007年のデビューこそ3歳秋と遅かったが破竹の快進撃を続け、2008年にはG1ブリーダーズカップレディーズクラシック(現BCディスタフ)などを制覇。翌09年には牡馬相手のBCクラシックで歴史的勝利を挙げ、引退戦だった10年のBCクラシックで2着と初黒星を喫したものの、20戦19勝、G1レース13勝をマークし、10年の米年度代表馬および08年から3年連続の米最優秀古牝馬の栄誉に輝いた。
ただし繁殖入り後は順風満帆とはいかず、13年間の繁殖生活で死産や流産を繰り返し、競走登録できた産駒はわずか4頭。そのうちデビューしたのは2頭のみで、どちらも未勝利に終わった。今月9日に出産したウォーフロント産駒の牝馬が最後の仔となる。
なおゼニヤッタは今後も繋養先のレーンズエンドファームで余生を過ごすという。