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シーズザグレイが米G1プリークネスSを制す、ミスティックダンは2着で二冠ならず

2024年05月19日 13:26

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 米クラシック2戦目のG1プリークネスステークス(3歳、ダート9.5ハロン)が現地18日にピムリコ競馬場で行われ、6番人気のシーズザグレイが二の足速く先頭に立つと、ケンタッキーダービーとの二冠を狙う1番人気ミスティックダンに2馬身1/4差をつけて逃げ切った。

 隣のゲートから抜群の発馬を決めたミスティックダンに対して半馬身ほど遅れる格好になったシーズザグレイだが、二の足でハナに立つと他に競り掛ける相手もなく早々にペースが落ち着く。ミスティックダンはKYダービーと同様に逃げ馬の背後で3、4番手の位置をキープし、その直後で2番人気のキャッチングフリーダムがマークした。

 中間点で3馬身余り離れていたミスティックダンは最終コーナーに向かって進出し、シーズザグレイの1馬身後ろまで接近。そのままかわすかに思われたが、直線入口で仕掛けられたシーズザグレイが左右に蛇行しながら粘り腰を発揮し、最後は突き放すようにゴールした。ミスティックダンは最後まで食い下がるも、キャッチングフリーダムの追撃をアタマ差抑えての2着が精一杯だった。

 D.ルーカス調教師が管理するアロゲート産駒のシーズザグレイは、KYダービーのアンダーカードとして行われたG2パットデイマイルステークスから連勝で2度目の重賞制覇。KYダービーは補欠候補だったため早々に出走を断念していた。

 88歳のルーカス師はプリークネスSを7勝目で三冠戦では通算15勝目。米競馬メディア『bloodhorse.com』によると、ルーカス師は「プリークネスSでのどの勝利がベストかよく聞かれるが、最新のが最高だよ」「年を取ったからだろうか、私にとって意義深いのは(レース後に)トラックをわたると他の調教師たちが握手を求めてくれる。それがどんなことよりも大切なんだ。(ボブ)バファート調教師やケニー・マクピーク調教師もいずれそうなるさ」と喜びを表現した。

 なお、ベルモントパーク競馬場の改修工事により、今年はサラトガ競馬場の10ハロンで争われるベルモントステークスについて、ルーカス師は「もし彼を負かそうとするなら、1マイル半(12ハロン)に戻したい相手もいるだろうね」「我々が(ベルモントSへ)行くなら、彼はタフだよ。彼は1マイル1/4(10ハロン)をこなせる。今日は1マイル1/4でも物にしただろう」と出走に含みを持たせている。