凱旋門賞

2021/10/3(日) 23:05発走 パリロンシャン競馬場

注目馬NOTABLE HORSE

アダイヤー

性齢 牡4
Frankel
Anna Salai
母の父 Dubawi
調教師 C.アップルビー

今年の欧州3歳勢は例年以上に粒ぞろいだが、中距離のセントマークスバシリカとともにけん引役を担ってきたのがアダイヤー。英ダービーを7番人気で制した際は、アダイヤーが1勝馬で2着のモジョスターは未勝利馬という波乱の決着でレベルを疑問視されたが、続くキングジョージ6世&クイーンエリザベスSで古馬最強クラスのミシュリフを撃破。自身の祖父であるガリレオ以来、20年ぶりとなる英ダービーとキングジョージの同一年制覇を成し遂げ、実力で雑音を封じてみせた。

その後、後肢の感染症によりニエル賞を回避。凱旋門賞へ直行することになったが、C.アップルビー調教師の話によると、追い切りを2回キャンセルして慎重を期した結果であり、9月25日の調教でW.ビュイック騎手が感触を確かめて出走に至った。一頓挫あった事実は確かに不安要素となるものの、2010年にナカヤマフェスタが屈したワークフォースは英ダービーからキングジョージで5着に完敗し、凱旋門賞へ直行という臨戦で勝利を収めている。1995年には“神の馬”ラムタラが3連勝しており、3歳勢のレベルを考えれば、その偉業にアダイヤーが続く可能性も低くはないだろう。

また、アダイヤーの僚馬ハリケーンレーンも強力。英ダービーでは3着に敗れたが、その後に愛ダービー、パリ大賞、英セントレジャーとG1レース3連勝で駒を進めてきた。パリ大賞で凱旋門賞の舞台経験もあり、経験値や順調度ではアダイヤーを上回っている。