注目馬NOTABLE HORSE

チュウワウィザード

性齢 牡6
キングカメハメハ
チュウワブロッサム
母の父 デュランダル
調教師 大久保龍志

明け3歳のデビュー勝ちから、その暮れには重賞初制覇を飾るなど、ここまで順調に出世の階段を上ってきたチュウワウィザード。4歳のJBCクラシックで初のG1級(Jpn1)勝利を挙げると、続くチャンピオンズCこそ4着に敗れたが、これが14戦目で初めての着外だった。明けて5歳の昨年は初戦の川崎記念を6馬身差で楽勝する一方、ドバイWCは現地入り後に開催中止。上半期は波に乗れなかったものの、下半期はチャンピオンズCで前年の雪辱を果たして一気に巻き返し、JRA賞の最優秀ダートホースに選出された。

しかし、名実ともに日本の王者として臨んだ前走のサウジCは経験のない惨敗に終わってしまった。ダートの本場・アメリカから参戦したニックスゴーとシャーラタンが生み出す速い流れに対し、中間点を待たずに戸崎圭太騎手の腕が動きはじめる苦しい追走。直線入口で勝機を失うと、その後も差を広げられて9着に沈んだ。これまで唯一の着外だった一昨年のチャンピオンズCでも勝ち馬との着差は2馬身ほどだったが、サウジCのそれは20馬身近いものとなった。

戸崎騎手の談話ではスタートで滑るような感じになり、道中も進みが良くなかったとのこと。レース前に降っていた雨の影響も指摘しており、日本のダートにはない感覚に戸惑った面があるかもしれない。良馬場の期待が大きい今回は巻き返しに期待したい。