ドバイワールドカップ 2023/3/26(日) 01:35発走 メイダン競馬場

注目馬NOTABLE HORSE

パンサラッサ

性齢 牡6
ロードカナロア
ミスペンバリー
母の父 Montjeu
調教師 矢作芳人

2021年秋、ド派手な逃げ切りを連発して「令和のツインターボ」の異名を取るようになったパンサラッサ。その快速は約半年後のドバイターフでG1の頂を制すと、さらに半年を経た秋の天皇賞では1000mを57秒4で飛ばして24年前の伝説を再現し、二つ名は「令和のサイレンススズカ」へと上書きされた。そして、あれから4か月。前走のサウジCでは不慣れなダートでも芝と同様の果敢なスタイルを貫き、文字通りに後塵を拝すことなく逃げ切って「世界のパンサラッサ」となった。もはや二つ名は不要だ。

そのサウジCでは最内枠から課題の発馬を決め、ジオグリフやアメリカの強豪テイバのマークを受けながら逃走。ダートも力強くこなして先頭をひた走ると、不気味なテイバが早々に脱落する幸運もあり、日本勢の上位独占も望める展開に。昨年のドバイWCを制したカントリーグラマーの追撃を受けて夢は潰えたものの、パンサラッサが最後までリードを守り抜き、芝とダートの双方で海外G1制覇という日本競馬史上初の大偉業を成し遂げた。

1着賞金の1000万ドルを追加し、通算獲得賞金ではJRA歴代3位に浮上。首位のアーモンドアイとは7000万円少々の差となり、このドバイWCは4着以上で逆転可能な計算になる。ここはもちろん、1着で世界一と日本一を同時に射止めてほしいところだ。