性齢 | 牡6 |
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父 | Tonalist |
母 | Arabian Song |
母の父 | Forestry |
調教師 | B.バファート |
大量8頭の攻勢で頂点を狙う日本調教馬の前にディフェンディングチャンピオンのカントリーグラマーが立ちはだかる。昨年のドバイWCはBCダートマイルとペガサスWC連勝の快速ライフイズグッドがレースを引っ張る消耗戦。それを積極的に追い掛けたカントリーグラマーは第3コーナーで鞍上の腕が真っ先に動きはじめ、最終コーナーでは4馬身ほど離される形になるも、直線では二枚腰を繰り出して勝利をもぎ取った。
前走のサウジCでも同じように驚異的な粘り腰を見せた。カントリーグラマーは序盤の4番手から第3コーナー付近で早くも鞍上に気合いをつけられ、徐々に後退しながら直線に向かう苦しい追走。前方ではパンサラッサを先頭に日本の4頭が抜け出し、直線入口から上位独占のビクトリーフォーメーションを形成していた。この時点でカントリーグラマーは先頭から7馬身ほど後れを取っていたが、しぶとく食らいつくと最後の200mからもうひと伸び。パンサラッサには届かなかったものの日本の3頭をまとめてかわし、上位独占の夢を打ち砕いた。
サウジCのゴール前は脚勢が際立っており、あと数完歩でパンサラッサも差し切れるほどだった。昨年の実績を持ち出すまでもなく、ドバイWCでの距離延長は間違いなくプラス。L.デットーリ騎手もワールドカップがドバイで現役最後の騎乗となる可能性が高く、勝利への執念を一段と燃やしてくるはずだ。